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肝の発生および病体における類洞内皮細胞の機能変化

研究課題

研究課題/領域番号 08670237
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関秋田大学

研究代表者

榎本 克彦  秋田大学, 医学部, 教授 (20151988)

研究分担者 森田 真守  秋田大学, 医学部, 助手 (20282163)
斉藤 昌宏  秋田大学, 医学部, 助手 (70162229)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード肝類洞内皮細胞 / SE-1抗体 / 胎孔肝 / 低酸素肝障害 / 肝類洞 / SE-1 抗体 / 胎仔肝 / ラット胎仔肝 / 肝類洞形成 / 類洞内皮細胞
研究概要

肝は類洞と呼ばれる特殊な機能毛細血管構造を有しており、このような構造が肝の機能の発現に密に関連している。本研究では、われわれの作製したラット肝類洞内皮細胞を特異的に認識するSE-1抗体を用い、肝の発生過程における類洞の形成機構、および低酸素状態による肝障害の発生と類洞内皮の変化について解析した。
1.肝発生過程における類洞形成 体勢3日目から21日目までのラット胎孔肝を用い、蛍光抗体法によりSE-1の発現を検討した。SE-1陽性細胞は体勢5日目の肝で初めて認められ、その後、胎齢の進展に伴い陽性蛍光はその数や長さが増加し、互いにつながり、胎生20日目以降では成熟ラット肝とほぼ同様の陽性パターンを示した。発生初期肝の血管系として、肝には太い卵黄嚢静脈が認められる。SE-1陽性の初期類洞は、このような卵黄嚢静脈との関連ははっきりせず、未熟な肝実質内に独立して形成されることが示唆された。免疫電顕による観察では、胎生14日目の肝で既にSE-1弱陽性の未分化な類洞内皮が存在することが確認された。また肝細胞の成熟や直接的な関連によりSE-1の発現がより強くることから、SE-1の発現が肝細胞により直接的に調節されている可能性が考えられた。2.病態における類洞内皮の機能変化 低酸素状態における肝機能障害発生の機序について明らかにする目的で、SE-1抗体とTunel法を組み合わせて内皮細胞のアポトーシスを検討した。実験的な低酸素下条件では、肝細胞内に活性酸素が形成され、それにより類洞内皮細胞が選択的にアポトーシスに陥ることが示された。したがって、低酸素状態における肝障害の発生には類洞内皮のアポトーシスが関与している可能性が考えられる。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] Enomoto K, Morita M, et al.: "Analysis of sinusoid orgarigtion in the fetal rat liver-" Cells of the Hepati Sinusoid. 6. 92-93 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Motoyama S, Minamiya Y, et al.: "Hydrogen perxide derived from hepatoytaytes induces sinusoidal-" Gostroeuterology. 114. 153-163 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 榎本 克彦、森田 真守、他: "肝発生過程における類洞構造の形成" 秋田医学. (印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Enomoto, K., Morita, M., Doi, Y.and Watanabe, H.: "Analysisi of sinusoid organization in the fetal rat liver using the sinusoidal endothelial cell specific antibody, SE-1." Cells of the Hepatic Sinusoid. 6. 92-93 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Motoyama, S., Minamiya, Y., Saito, S., Saito, R., Matsuzaki, I., Abo, S., Inaba, H., Enomoto, K.and Kitamura, K.: "Hydrogen peroxide derived from hepatocytes induces sinusoidal endothelial cell apoptosis in perfused hypoxic rat liver." Gastroenterology. 114. 153-163 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Enomoto K,Morita M,Wang Qun, Doi Y,Watanabe H,Takahashi S,Sato K.: "Morphogenesis of the sinusoid in fetal rat liver." Akita J.Med. (in Japanese). in press.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Enomoto K, Morita M et al: "Analysis of sinusoid organization in the fetal rat liver 〜" Cells of the hepatic sinusoid. 6. 92-93 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Motoyama S., Minamiy Y., Saito et al: "Hydrogen pero xide derined from hepatocytes induces sinuso.dal" Gastroenterology. 114. 153-163 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 大野明彦,榎本克彦ら: "ラット肝類洞内皮細胞を特異的に認識する単クロン抗体(SE-1):病態下の内皮細胞評価" 肝類洞壁細胞研究の進歩. 8. 128-131 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 森田真守,榎本克彦ら: "類洞内皮細胞特異的抗体SE-1を用いたラット胎仔肝における類洞形成の解析" 肝類洞壁細胞研究の進歩. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Enomoto,K.,Morita,M.et al: "Analysis of sinusoid organization in the fetalrat liver using the sinusoidal" Cells of the Hepatic Sinusoid. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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