研究課題/領域番号 |
08670300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
伊豫部 志津子 群馬大学, 医学部, 助教授 (90008318)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | メタロβ-ラクタマーゼ / カルバペネマーゼ / インテグロン / 緑膿菌 / β-lactamase遺伝子 / β-lactamase |
研究概要 |
緑膿菌における薬剤耐性化の主要な役割をになう、カルバペネマーゼは、カルバペネム類を始めとして、ほとんどのβ-ラクタム薬を水解するメタロβ-ラクタマーゼである.その遺伝子bla_<IMP>の伝播について分子疫学的伝播機構を解析し以下の結果を得た. 1. 臨床由来多剤耐性緑膿菌のカルバペネマーゼ産生菌において、遺伝子bla_<IMP>はカセットとして、伝達性プラスミドのインテグロン構造に組み込まれていた. 2. bla_<IMP>カセットは、bla_<IMP>末端に特異的な127塩基配列をもち、特定の7塩基配列(GTTRRRY)を有す環状構造DNAとして遊離する. 3. モデル実験系により、遊離bla_<IMP>カセットがインテグロンに存在するintegraseに依存してインテグロンのGTTRRRY部位に挿入、組み込まれることを証明. 4. 挿入bla_<IMP>遺伝子の発現は、インテグロンに存在するプロモーターに依存する. 5. 緑膿菌およびそれ以外の臨床由来細菌において、PCR法により遺伝子bla_<IMP>の検出を試み、bla_<IMP>が広く腸内細菌科その他の菌種に存在することを証明した. 6. 腸内細菌科精菌種プラスミドより、基質域の狭いvariant メタロβ-ラクタマーゼ(MET)を見出し、その遺伝子bla_<MET>の塩基配列をbla_<IMP>と比べることにより、bla_<MET>をbla_<IMP>へ進化する前の祖先遺伝子をして位置付けた.
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