研究課題/領域番号 |
08670320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
藤巻 わかえ 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90256496)
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研究分担者 |
八木 淳二 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70182300)
今西 健一 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (80124527)
内山 竹彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00050550)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 細菌性スーパー抗原 / T細胞 / 細胞内シグナル伝達機構 |
研究概要 |
ブドウ球菌由来毒素性ショック症候群外毒素(TSST-1)やエンテロトキシンA-E(SEs)は、代表的細菌性スーパー抗原である。これらをマウスに投与し、サイトカインの変動およびその変動を修飾する要素について検討した。細菌性スーパー抗原を生体に前投与したマウスに同抗原の再刺激を行うと、CD4^+細胞はIL-2産生を次第に減じ免疫寛容状態となるが、生体へのIL-2補充により免疫寛容の誘導は抑制されることを見いだした。またマウスT細胞分化の過程におけるretinoic acidの関与に関しても新しい知見を得た。 一方、新生児の発疹症であるneonatal TSS-like exanthematous disease(NTED)は、細菌性スーパー抗原TSST-1が強く関与していることを見いだし報告した。TSSとは異なり、予後良好であることから、T細胞の成熟度によりT細胞の活性化が異なる可能性が考えられた。そこで、成熟度の異なる3種の細胞(ヒト成熟胸腺細胞、ヒト臍帯血、健康成人末梢血T細胞)を用いて検討したところ、前2者は末梢血由来のT細胞に比しスーパー抗原に対する免疫寛容が誘導されやすいことを見いだした。さらに細胞内シグナル伝達について検討したところ、細菌性スーパー抗原刺激によるCD3-ζchainのチロシンリン酸化の程度に差を認めた。CD3-ζchainはT細胞内シグナル伝達において最も上流に存在するので、このリン酸化の差がT細胞の反応性の差の原因の一つと考えられた。現在このCD3-ζchainのチロシンリン酸化にかかわるtyrosine kinaseについて検討中である。
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