研究課題/領域番号 |
08670334
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 洋子 東京大学, 医学部, 客員教授 (00142357)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | C型肝炎ウイルス / HPBMa10.2細胞 / Daudi細胞 |
研究概要 |
私は、先に、ヒトT細胞樹立株であるHPBMa10.2細胞やB細胞樹立株であるDaudi細胞が、C型肝炎ウイルス(HCV)に感受性を持つことを見い出し、現在、1年間以上の長期に渡って、HCVを培養細胞中で継代培養することに成功している。本研究では、この培養細胞由来のHCVの性状を調べ、次の事が明らかになった。1.感染細胞を電子顕微鏡で観察したところ、細胞質内空胞中に、直径約50nmのウイルス様粒子が検出された。これらの粒子がHCV抗原性を持つことは、ペルオキシダーゼ抗体免疫電顕で確かめた。2.庶糖密度勾配平衡遠心法で測定した培養細胞由来HCVの浮遊密度は1.12g/mlであった。3.HCV接種後56日目にDaudi細胞より採取した培養上清中のHCVは、チンパンジーへの感染性を保有していた。4.接種材料中には、少なくとも12種類のHCV変異体が検出されたが、培養細胞内での長期継代後は2〜3種類に限定される様になった。リンパ球に親和性を持つHCVの存在が考えられる。
|