研究課題/領域番号 |
08670337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 正孝 東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 教授 (30180392)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | TNFファミリー / NF-κB / gp34 / トランスアクチベーション / OX40 |
研究概要 |
TNF/TNF受容体ファミリーに属するメンバーは、TNFの他にFASやCD40など血球細胞に多彩な作用を示す。gp34は、我々が、HTLV-I発現T細胞の細胞表面の特異的分子として同定した。この分子もTNFファミリーの一員で、活性化T細胞のマーカーの一つと知られているOX40と結合する。HTLV-Iの癌化の原因遺伝子産物として考えられているTaxにより、gp34は転写レベルで発現誘導を受けることを明らかにしてきた。本研究ではTaxによるgp34の発現誘導の詳細と、OX40に及ぼす影響を調べた。gp34のプロモーター領域をクローニングしてTaxに反応するエレメントを検討した。その結果、転写開始点上流-54から-65の間のNFκB結合配列によく似たエレメントがTaxの作用に必要であり、そのエレメントにNF-κBが結合することを明らかにした。TaxがNF-κBを活性化して発現を誘導する遺伝子にはIL-2受容体α鎖などが知られているが、gp34は正常な抗原刺激以外ではT細胞に発現せずNF-κBの活性化によるものの他にTaxの制御を受けるエレメントがあるであろう。OX40の発現もHTLV-I Taxで誘導されることを証明した。
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