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EBウイルスDNA合成装置を構成するウイルス複製蛋白質の機能及び蛋白質間相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 08670340
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ウイルス学
研究機関名古屋大学

研究代表者

鶴見 達也  名古屋大学, 医学部, 助教授 (90172072)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードEpstein-Barr rirus / DNA polymerase / single stranded DNA-binding protien
研究概要

Epstein-Barrウイルス産生状態においては複製開始領域Ori Lytから複製は始まり少なくとも複製後期にはローリングサークル型複製様式によりウイルスゲノムは複製され複製間体としてhead-to-tail concatemerが合成される。研究目的はこのローリングサークル型DNA合成機構を明らかにすることであり、複製フォークで働く蛋白質の個々の機能及び相互作用を解析することにある。このウイルスゲノム複製伸長を担うウイルス蛋白質としてBALF5蛋白質、BMRF1蛋白質、BALF2蛋白質、BBLF4蛋白質、BBSLF1蛋白質、BBLF2/3蛋白質が知られている。これまでBALF5蛋白質がPolymerase catalytic subunit,BMRF1蛋白質がPolymerase accessory subunitであることを明らかにしてきた。平成8年度においてはBALF2蛋白質について解析した。BALF2遺伝子をウイルスDNAからクローニングし大腸菌で発現させBALF2蛋白質精製し、兎に注射してこうBALF2蛋白質抗体を作成した。この抗体を用いたウエスタンブロット法によりEBV産生Bリンパ球よりBALF2蛋白質を各種カラムを通して精製した。精製されたBALF2蛋白質は、MW130kであり一本鎖DNA結合活性をもっていた。primed M13 ssDNAをtemplate-primerとしてEBVDNAポリメラーゼ複合体によるDNA合成系ではBALF2蛋白質はtemplate上に形成される二次構造を解消するように働きDNAポリメラーゼがtemplate上を動きやすくなるように働くことが推定された。BALF2蛋白質は一本鎖DNA結合蛋白質として働くことを明らかにした(Virology 222:352-364,1996)。次にEBVDNAポリメラーゼ複合体には弱いながらStrand displacement DNA合成活性があることを見つけた。primed M13 ssDNA系にEBVDNAポリメラーゼ複合体をいれるとFull lengthより長いDNAが合成されることが確認された。mung bean nuclease処理により生成産物の長さは7.2kbにまで削られた。また,ATP,ATPγ-Sによってstrand displacement活性は影響されなかった。EBV DNA polホロ酵素のcatalyticサブユニットであるBALF5蛋白質,アクセサリーサブユニットのBMRF1蛋白質をin vitroで再構成させた場合もEBV DNA polホロ酵素の場合とほぼ同様の結果が得られた。この結果は現在投稿中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tsurumi,T.: "Epstein-Barr virus single-stranded DNA-binding protein : Purificationcharacterization and action on DNA synthesis by the viral DNA polymerase." Virology. 222. 352-364 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashita,Y.: "Calnexin acts as a molecular chaperon during the folding of glycoprotein B of human cytomegalovirus." Journal of Virology. 70. 2227-2246 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashita,Y.: "Calnexin associates with the precursors of glycoprotien B,C,and D of herpes simples virus type1." Virology. 225. 216-222 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 鶴見,達也: "EBVゲノム複製装置を構成する遺伝子産物群とその機能" 日本臨床. 55. 321-327 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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