• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

(IL-6関連遺伝子+bcl-2遺伝子)欠損・導入によるT細胞分化及び生存機構

研究課題

研究課題/領域番号 08670368
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 免疫学
研究機関九州大学

研究代表者

岡田 全司  九州大学, 生体防衛医学研究所, 助教授 (40160684)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードIL-6遺伝子 / bcl-2遺伝子 / キラーT細胞 / T細胞長期生存 / T細胞分化 / 遺伝子導入マウス / 遺伝子ノックアウトマウス / adoptive transfer
研究概要

1.(IL-6遺伝子+bcl-2遺伝子)導入マウスを用いた解析;このマウスの胸線細胞を同系癌FBL-3や同種異系癌p815でin vitro刺激すると、胸線細胞の生存数及び^3H-サイミジン取り込みはIL-6遺伝子導入マウスやbcl-2遺伝子導入マウスの胸線細胞に比し50〜100倍の相乗効果が認めらた。キラーT細胞誘導活性においても約200倍の活性が示された。これらの相乗効果は胸線細胞のみでなく、脾及びリンパ筋T細胞を用いても認められた。さらに、長期培養の28日MLTCにおいても(IL-6+bcl-2)double TgマウスT細胞のみがキラー活性を保持し、また、相乗的な長期生存率上昇を示した。さらに、in vivoにおいても、(IL-6+bcl-2)double Tgマウスは免疫2ヵ月後(通常マウスではキラー活性消失)の脾・リンパ節・PEC中に抗原特異的なCD8^+キラーT活性が維持された。このリンパ球をadoptive transferし、2ヵ月後のリンパ球生存を解析した。その結果、両遺伝子が強制発言されたリンパ球において最もキラー活性を保持したまま長期生存することを明らかにした。
2.(IL-6遺伝子+bcl-2遺伝子)ダブルノックアウトマススの作製;IL-6遺伝子ノックアウトマウスとbcl-2遺伝子ノックアウトマウスを交配しダブルノックアウトマウスの作製を試みた。両遺伝子欠損マウスにおいては脾臓は正常の約1/20の大きさでin vitroのキラーT分化誘導は著明に抑制された。
3.IL-6遺伝子ノックアウト及びIL-6Tgマウスを用いたT細胞分化の解析;これらの担癌マウスに前記のIL-6R遺伝子とgp130遺伝子をアデノウイルスベクターを用いて治療を行った。その結果、担癌IL-6Tgマススでは腫瘍特異的キラーT誘導の相乗効果が認められ、IL-6(-/-)マウスでは認められなかった。これらの結果よりIL-6関連遺伝子+bcl-2遺伝子欠損・導入モデルはT細胞分化と生存機構の解明に有力な武器を提供することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Tanaka,F: "The anti-human tumor effect and generation of human cytotoxic T cells in SCID-PBL/hu mice by the in vivo transfer of the IL-6 gene using adenovirus vector" Cancer Research. April(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ezaki,I: "Human monsclonal rheumatoid factors angument arthritis in mice by the activation of T cells" Clin.Exp.Immunol.104. 474-482 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Maeda,T: "Two sisters with Ehlers Danlos syndrome and congenital heart anomalies" Internal Medicine. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田全司: "IL-6を用いた癌の免疫療法" 治療学. 30. 90-94 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田全司: "IL-6遺伝子を用いた遺伝子治療" 血液・腫瘍科. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田全司: "ヒト腫瘍のモデル-ヒト癌に対するサイトカイン遺伝子治療モデル" 日本疾患モデル学会誌. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Okada,M: "The potential application and limitation of cytokinel growth factor manipulation in cancer therapy ″Call proliferation in Cancer : Regulatory mechanism of necplustic cell grawth" Oxford University Press, 26、(397) (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田全司: "サイトカインと腫瘍免疫"新医科学大系第8巻B:免疫応答-生体の防衛機構II"" 中山・書店, 16、(341) (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田全司: "ヒト腫瘍のモデル(SCID-PBL/hu疾患モデル)"SCID疾患モデル研究"" 日本医学館〔印刷中〕, (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田全司: "遺伝子治療"メディカル用語ライブラリー;免疫疾患" 羊土社, 3(199) (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi