研究課題/領域番号 |
08670369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上川路 信博 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (90224659)
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研究分担者 |
福井 宣規 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60243961)
白澤 専ニ (白澤 専二) 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10253535)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | HLA / トランスジェニックマウス / HLA-DR / アロ反応性 / ゼノ反応性 / 移植 / HLA-DQ6 / 自己抗原ペプチド / 異種MLR |
研究概要 |
ヒト主要組織抗原であるHLA分子の機能をin vivoで明らかにするために、HLA-DQ6トランスジェニックマウスおよびHLA-DRAトランスジェニックマウスの解折を行い以下の成果をあげた。T細胞は胸腺において、自己MHC分子、ペプチド複合体によって正の選択を受け、末梢において自己MHC分子に提示された外来抗原を認識すると同時に、アロおよびゼノMHC分子を認識することが知られている。non-transgenicC57BL/6のリンパ球のDQトランスジェニックマウスのリンパ球に対する反応性を解折し、DQ6分子がCD4細胞により直接認識されるのみならず、DQ6分子由来のペプチドがマウスクラスI分子に提示されCD8T細胞からも認識されることを明らかにした。また、内因性MHCクラスIおよびクラスIIを発現していないHLA-DQ6ないしはHLA-DRAトランスジェニックマウスにおけるI-A^b反応性CD4T細胞応答およびI-A^bを発現しているマウスよりの皮膚移植片拒絶の有無を検討したところ、これらのトランスジェニックマウスにおける強いI-A^b反応性CD4T細胞応答およびI-A^bを発現しているマウスよりの皮膚移植片拒絶が観察されることが明かとなった。これは、ゼノ反応性が弱い分子機構として、免疫応答に関与する種々の分子の種差による可能性が高いことを示すものである。
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