研究課題/領域番号 |
08670371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
浴野 成生 熊本大学, 医学部, 講師 (30125273)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 免疫 / B細胞 / ファブリシウス嚢 / 母親由来の抗体 / IgG / ファブリキウス嚢 / アポトーシス |
研究概要 |
〈抄録〉 ファブリシウス嚢に取り込まれた抗原が、対応する抗原特異的なB細胞の抗体レセプターと結合することにより、B細胞は、正的選択を受け記憶B細胞に分化すると考えられる。 抗原を結合しているファブリシウス嚢B細胞が記憶B細胞であると考え実験を進めていたところ、ファブリシウス嚢に捕捉された抗原は、母親(卵黄)由来のIgGによってファブリシウス嚢濾胞の髄質の濾胞樹状細胞に保持されていることが明らかになった。 〈研究成果〉 1.BSA(ウシ血清アルブミン)にロ-ダミン(赤い蛍光色素)を結合し(ロ-ダミン-BSA)、BSAに特異的な抗体を含む卵黄IgGにFITCを結合させた(FITC-YIgG)。 2.ロ-ダミン-BSAをファブリシウス嚢内腔に、FITC-YIgGをニワトリの雛の静脈内に投与した。 3.二日後のファブリシウス嚢の凍結切片を共焦点顕微鏡で観察したところ、抗原(BSA)は、抗体と複合体を作っていることが明らかになった。 〈考察〉 トリのファブリシウス嚢では、B細胞濾胞内で体細胞突然変異を繰り返すB細胞ミュータントの選択に、濾胞樹状細胞に保持された抗原抗体複合体が重要なはたらきをしていることが我々の研究で示唆された。これらは、哺乳類のB細胞濾胞に出来る胚中心で見られる現象と類似である。
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