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フリー・ラジカルの染色体異常誘発性についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 08670384
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衛生学
研究機関山形大学

研究代表者

石川 仁  山形大学, 医学部, 助手 (50250915)

研究分担者 櫻田 京子  山形大学, 医学部, 助手 (10282211)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード染色体異常 / フリー・ラジカル / マウス / 高年齢 / 一酸化窒素 / 一細胞期 / 減数分裂 / 酸化的ストレス
研究概要

高年齢の母親から産まれた児には染色体異常の頻度が高い。しかしながら、そのメカニズムについてはいまだ明かにされていない。最近、母体の加齢に伴って様々な環境因子によってoxidative stressが蓄積され、その結果、過度に発生したfree radicalが、母体内の未受精卵に作用して染色体異常を誘発するのではないかという仮説が提唱された。そこでこのことを実際に細胞遺伝学的に検証することを企画した。すなわち、実験的に生体内に過度に発生するfree radicalが未受精卵、ならびに受精卵にどのような影響を及ぼすのかを観察しようとするものである。近年、多くの環境因子によるoxidative stressに生体が暴露され、様々な疾病との関連が示唆されている。このことを考慮しても、今回の研究は、高年齢の母親のみならず、一般の染色体異常発生のメカニズムの解明の一助になるものと考えた。
実験にはICRマウスを用いて、排卵予定時間から6時間前、および0時間目に交配を行い、交尾の成立した母獣に交配後0時間目、および6時間目にfree radicalである一般化窒素を生体内で発生させるNORを腹腔内投与した。この投与時期は各々第一減数分裂、第二減数分裂に当たる。胚・胎児の観察は、一細胞期、形態形成期に行った。
その結果、NOR投与期において、胚・胎児の染色体構成、ならびに形態形成に著しい異常は観察されなかった。これらのことから、卵の減数分裂時におけるfree radicalである一酸化窒素の生体内での過度の発生は、受精後の胚ならびに胎児に影響を及ぼさないことが判明した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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