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DNA付加体を指標としたヘテロサイクリックアミン感受性と代謝酵素多型性との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 08670410
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衛生学
研究機関国立がんセンター

研究代表者

渡辺 雅彦  国立がんセンター研究所, 生化学部, 室長 (00182949)

研究分担者 若林 敬二  国立がんセンター研究所, 生化学部, 部長 (60158582)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードヘテロサイクリックアミン / MeIQx / DNA付加体 / N-アセチル転移酵素 / NAT2
研究概要

加熱食品中に存在しているヘテロサイクリックアミン(HCA)は、ヒトがん発生に関与していることが示唆されている。これらHCAは、DNAに結合して付加体を形成し、突然変異を引き起こすことが明らかになっている。8人のがん患者から得られた手術サンプルの非がん部組織、および5人の剖検サンプル(各6臓器)よりDNAを抽出し、HCAの一種であるMeIOxのDNA付加体の有無について調べた。その結果、2人のがん患者のS字結腸および直腸、ならびに1人の腎臓(剖検材料)よりN^2-(deoxyguanisin-8-yl)MeIOxが1.8-18付加体10^<10>ヌクレオチドのレベルで検出された。このDNA付加体の有無と、HCAの代謝活性化に関与する芳香族アミンN-アセチル転移酵素NAT2との関連を明らかにする目的で、上記13人のうち1人のがん患者を除く12人のNAT2の遺伝子型について調べた。その結果、DNA付加体の検出された3人のNAT2遺伝子型はいずれもrapid acetylatorの表現型を表わすNAT2^*4と、slow acetylatorのNAT2^*5またはNAT2^*6とのヘテロ接合体であり、表現型としてintermediateであることが推察された。付加体の検出されない9人の遺伝子型は、NAT2^*4のホモ接合体が4人、ヘテロ接合体が4人、NAT2^*6とNAT2^*7の対立遺伝子をもち、表現型がslow acetylatorであることが予想されるものが1人であった。以上の結果より、本手法を用いた解析は、現在のところサンプル数の少なさと、ヒト組織からのDNA付加体検出および定量の困難さのため、明らかな関連性を見い出すには至らないものの、NAT2遺伝子型とDNA付加体量、さらには発がん感受性との関連を明らかにするための有用な手段であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Keiji Wakabayashi: "Human exposure to mutagenic/carcinogenic heterocyclic amines and comutagenic B-carbolines" Mutation Research. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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