研究概要 |
【対象及び方法】青森県弘前市内の1〜4年生の小学生531名(男子257名,女子274名を対象とし,10月の発育測定時に身長,体重,皮下脂肪厚(栄研式改良型皮下脂肪計,明興社),BIA値(SIF-891,selco製)を3年間継続して測定した。 【結果及び考察】1.経年的変化 BIA法から推定した体脂肪率は,各学年,男女とも低下する傾向にあった。また,各学年とも女子の体脂肪率が男子の値より高い結果であった。2.4年生から5年生,5年生から6年生の1年間の体重,除脂肪体重,体脂肪量の変化量を比較すると男子では体重の増加量が除脂肪体重の増加に相当し,女子では体重の増加が体脂肪量の増加に匹敵していた。3.BIA法で体脂肪率を推定し、肥満を判定することは集団的には可能であっても、個人を選別することは体密度推定式や体脂肪率推定式が未だ十分なものでないことからも不的確であると思われた。
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