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中高年者における有害因子曝露による中枢神経高次機能への影響

研究課題

研究課題/領域番号 08670473
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

平田 衛  大阪府立公衆衛生研究所, 労働衛生部, 主任研究員 (60167608)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード手腕振動曝露 / 有機溶剤曝露 / 鉛曝露 / 加齢 / 中枢神経高次機能 / 事象関連電位
研究概要

振動曝露、鉛曝露、トルエン・キシレンを主とした有機溶剤曝露による中高年者における中枢神経高次機能への影響を明らかにする目的で、事象関連電位を、振動障害患者、鉛曝露、有機溶剤曝露労働者及び年齢をマッチした健常対照者について測定した。中枢神経機能に影響を及ぼす疾患、外傷、飲酒量、他の有害因子などへの曝露がない振動障害患者60名(VS群)および同じ基準で選んだ健常対照者39名(C-VS群)、鉛曝露労働者(Pb群)14名および対照者17名、有機溶剤曝露労働者13名(TX群)および対照者12名について、NOGOポテンシャル(NOGO-P)およびP300の潜時を測定した。刺激パラダイムは、P300においては同じく標的画像を見た際にボタンを押す、NOGO-Pにおいてはコンピュータディスプレイ画面上に示される標的画像を見た際にボタンを押さないことであった。VS群におけるP300は潜時は対照群に比べて有意に延長し(Studentのt検定、p=0.002)、Pb群も同様に有意に延長し(p=0.0001)、TX群もまた対照群に比べて有意に延長していた(p=0.0006)。一方、VS群のNOGO-P潜時は、対照群に比べて有意に延長し(p=0.0001)、(p=0.004)、TX群も同様に有意に延長していた(p=0.0034)。振動障害患者、溶剤曝露労働者及び鉛曝露労働者において、P300潜時の延長から認知及び記憶に関連した機能の低下が、前二者におけるNOGO-Pの延長から運動の抑制機能の低下が示され、中高年者における溶剤曝露、鉛曝露、振動障害による記憶、認知など中枢神経高次機能への影響が明らかになり、また、溶剤曝露、振動障害患者における不眠や易怒など抑制が不十分な状態と運動抑制と関わるNOGO-P潜時の延長との関連が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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