研究課題/領域番号 |
08670504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
富田 正文 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50113197)
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研究分担者 |
日高 和夫 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00069064)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | パラコート / 細胞毒性 / 急性中毒 / 一酸化窒素 / インターロイキン / 転写レベル / RT-PCR / 活性酸素 |
研究概要 |
本研究ではパラコートの毒性発現に対するNOの関与を解明すべく、ヒト肺胞上皮細胞由来のA549細胞を使ってin vitroで研究し、つづいてラットにパラコートを投与し、パラコートが生体に与える急性期の影響を、iNOSとinterleukin-1βの転写レベルから検討した。その結果、in vitroの研究においては、cytokine共存下にパラコートを加えると、iNOSmRNAの発現が相乗的に促進され、NOの産生が増加し、パラコートに対する細胞の防御機構が示唆された。他方、パラコートがNO供与剤と共存すると、多量のNOはおそらくパラコート由来のsuperoxideとの反応生成物(peroxinitriteなど)を介して細胞障害に関与することが分かった。つぎにラットにパラコートを投与した後、経時的に臓器からRNAを抽出し、RT-PCR法によってラットに対する致死量パラコートの影響を観察した。その結果、肝臓でのiNOSmRNAの発現については、投与後1時間までの顕著な抑制、つづいて毒性が顕著にみられる投与後3時間での有意な促進が観察され、パラコートが肝臓でのiNOSにたいして二峰性の影響を与えることを示した。さらに肝臓におけるInterleukin-1βmRNAへの影響は、致死群および無症状群ともに常に抑制されており、致死群のラットで認められたiNOSmRNAの変化がInterleukin-1βに関係ないことが示唆された。他方、腎および肺におけるiNOSmRNAへの影響は、致死量および低用量のパラコートではともに観察されなかったが、両臓器でのInterleukin-1βmRNAの発現レベルは、投与後の経過時間に依存した。とくに致死群については、肺での発現レベルが経過時間とともに促進していた。これらの結果から、パラコートが生体に与える急性期の影響として、肝臓ではNOによる作用が強いと考えられるが、肺臓では、NOではなくInterleukin-1βなどサイトカインが強く作用することが明らかとなった。
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