研究課題/領域番号 |
08670514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河崎 寛 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80280957)
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研究分担者 |
細野 治 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50190210)
森本 幾夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30119028)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 分子生物学 / 免疫学 / サイトカイン / 受容体 / シグナル伝達 / 単クローン抗体 / PCR / レセプター / 箪クローン抗体 |
研究概要 |
シグナルトラップ法によりヒトIL-12受容体β1鎖(IL-12R)に対する単クローン抗体を作成した。つまりヒトCD25遺伝子のシグナル部位をIL-12R遺伝子のシグナル領域+細胞外領域遺伝子にて置換し、マウス細胞に発現させた。発現は抗CD25抗体にて確認し免疫原とした。IL-12によるT細胞増殖反応系において機能的に中和性、非中和性の各種のクローンをえた。抗体による標識IL-12の結合阻害実験の結果もin vitro増殖反応系の結果と一致した。抗体を用いてIL-12及びIL-12Rについて以下の知見を明らかにした。(1)IL-12に対するT細胞の反応には単球など抗原提示細胞の存在を必要とした。またその抗CD2抗体、抗CD58抗体いづれによっても阻害された。つまりT細胞CD2と単球CD58の相互作用がIL-12によるT細胞活性化に必須と考えられた。(2)IL-12に対するT細胞の反応はIL-4により抑制され、またγIFNにより亢進した。しかしながらIL-12、γIFNいづれもT細胞のIL-12R発現レベルには影響を及ぼさなかった。(3)ヒトT細胞において抗IL-12R抗体によりIL-12Rと共沈する85kDの蛋白を見いだした。これはIL-12刺激により速やかにチロシンリン酸化され、少なくともΠキナーゼや既知のJak,Stat分子とは異なった。IL-12/IL-12R情報伝達系を解析するうえで興味深い分子と考えられた。(4)なおシグナルトラップ法を用いてトロンボポエチン受容体に対する単クローン抗体作製にも成功した。検知の手段のない膜蛋白の発現に、シグナルトラップ法は有力な手段である。
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