研究課題/領域番号 |
08670528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 帝京大学 (1997) 自治医科大学 (1996) |
研究代表者 |
吉田 稔 帝京大学, 医学部, 助教授 (00166977)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | (1→3)-β-D-グルカン / 生物学的作用 / 体内動態分布 / 血中濃度 / TNF / 脂質代謝 / 超遠心法 / エンドトキシン |
研究概要 |
真菌の菌体成分である(1→3)-β-D-glucanの生物学的作用、体内動態分布を検討するため^<125>Iでラベルしたβ-グルカンをウサギに静注し、血液学的変化、サイトカイン産生、脂質代謝に及ぼす影響を観察し、その体内動態、血球と血漿間分布、血漿蛋白との結合および体内分布等を検討した。 Candida albicans IFO 1385,ATCC 18804より精製したβ-グルカンを^<125>Iでラベルし2.5μCi/μgのspecific activityを得た。New Zealand White RabbitにLow dose(9.3μg/kg)またはHigh dose(222μg/kg)の^<125>I-β-グルカンを静注後経時的に採血し放射活性を測定、血中半減期、AUC等を求めた。血中半減期t_<1/2>αは1.8分および1.4分と速やかであるが、20ないし30分後にも約15%程度のβ-グルカンが残存し、この半減期は数時間以上であった。ファンギテックG-test測定による生物学的活性の推移もほぼ同様であった。静注したβ-グルカンは白血球および血小板数に殆ど影響を与えず、またTNF産生および脂質代謝(総コレステロールおよびトリグリセリド)への影響もみられなかった。^<125>I-β-グルカンは血球とは殆ど結合せず、97%以上は血漿中に分布したが、エンドトキシンで報告されているlipoprotein(HLD等)との結合は殆どみられなかった。β-グルカンのcatabolismを分子量との関連で検討するため、血清をHPLCにて分画し、各々の画分の放射活性を測定した。静注前のβ-グルカンの分子量は79%が20万以上であったが、静注1分後と30分後にはその割合はそれぞれ34%と16%と急速に低下し、大分子量のβ-グルカンが速やかに肝臓の網内系で処理された。
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