研究課題/領域番号 |
08670530
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
小出 純 埼玉医大, 医学部, 講師 (70178193)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 慢性関節リウマチ / EBウィルス / 滑膜細胞株 / モノクローナル抗体 / 線維芽細胞 / 細胞増殖反応 / bFGF / EBウイルス / インターロイキン(IL)10 / 塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF) / TGFβ1 / LMP-1 / EBNA陽性 |
研究概要 |
前年度、慢性関節リウマチ(RA)患者から採取した滑膜組織より、EBウィルス感染繊維芽細胞(fb)株(DSEK)を樹立したことを報告した。今年度は、DSEK細胞株の細胞表面抗原に対するモノクローナル抗体(Mo.Ab)を作成し、その特徴を検討した。方法は、まず、DSEK細胞株をBalb/cマウスに免疫したのち、その脾細胞を取り出し、それとNS-1マウス骨髄腫細胞を細胞隔合させてハイブリドーマを作成した。その後、増殖してきたwellの培養上清中の、DSEK細胞の細胞表面分子に対する抗体価をFACSによってスクリーニングした。そして、抗体価の高い有意なwellのbulkを1wellあたり0、7個の限界希釈法によりクローニングを施工した。その後、抗体価が高く、増殖力の強いクローンを選択し、それをプリスタン処理Balb/cマウスの腹腔に注入し、腹水を産生させた。その腹水から、Mo.AbをプロテインAカラムを用いて部分精製を行った。さらに、ウェスタン・ブロッティングを施工して、かかるMo。Abの抗原分析を検討した。また、かかるMo。Abが、DSEK細胞の細胞増殖反応とサイトカイン産生にどのような影響を及ぼすかをキットを用いて測定した。結果は、我々が作成した、DSEK細胞と強く反応するMo.Abのうち、No.5抗体はリンパ球や顆粒球とは反応せず、増殖後のRA滑膜fbや、皮膚fb株、肺fb株、血管内皮細胞株などと有意に強く反応した。そのNo.5抗体は、分子量約130Kd(還元型)で、DESK細胞の細胞増殖反応やbFGF(basicfibroblast growth factor)産生を有意に抑制することができた。以上より、fb系を特異的に認識し、増殖抑制機能を有する、未知のMo.Abを樹立した可能性があり、臨床的に有用であると考えられる。
|