研究課題/領域番号 |
08670541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
菅井 進 金沢医科大学, 付置研究所, 教授 (20064537)
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研究分担者 |
竹下 昌一 金沢医科大学, 医学部, 助手 (50247441)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | リンパ増殖性疾患 / 悪性リンパ腫 / 涙腺 / イディオタイプ / 末梢血 / Vg遺伝子 / IgVH-CDR3 / シェ-グレン症候群 / IgVH遺伝子 / 唾液腺 / リウマトイド因子 |
研究概要 |
1.IgVL遺伝子に関する単クローン性の検索 シェ-グレン症候群(SS)患者SF由来のSF18/2イディオタイプがSS患者の血清およびリンパ球に高率に認められることからSF18/2イディオタイプの軽鎖エピトープ遺伝子としてVκIII subgroupのVg germline遺伝子であることを確認した。 次に、SS患者の末梢血のDNAレベルにおけるVg遺伝子の再構成を検討した。その結果、274kbの再構成フラグメントはSS患者の87%(53/61)に認められたが、健常人では5%(1/20)しか認められなかった。再構成のフラグメントのDNAシークエンスの結果、一つはVg germline遺伝子と98.6%の相同性であったが、もう一つはVgのCDR3領域に8つのreplacement mutationを持ち95.8%の相同性があった。末梢血DNAレベルにおいてVg遺伝子が高率に再構成していることがSS患者にリンパ増殖性病変が起こりやすい一つの要因と考えられた。 IgVH遺伝子に関する単クローン性の検索 経過中に両側涙腺腫大を来たし、左涙腺は反応性リンパ球浸潤、右涙腺は悪性リンパ腫を来した症例1及び両側涙腺の腫大を来たしpseudolymphomaと考えられた症例2について涙腺浸潤B細胞のIgVH-CDR3をPCR法にて増幅した。バンドの得られたサンプルについてはサブクローニングを行い遺伝子配列を決定した。症例1の右涙腺及び症例2の両側涙腺についてIgVH-CDR3の再構成が確認された。それぞれのIgVH-CDR3の塩基配列については遺伝子バンク上で相同もしくはきわめて近似した遺伝子配列を認めなかった。 SSにおいては涙腺に浸潤するB細胞がクローナルな増殖をして悪性化する機序が推定された。
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