研究課題/領域番号 |
08670550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
富樫 整 山形大学, 医学部, 講師 (60192209)
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研究分担者 |
松尾 拓 山形大学, 医学部・附属病院, 医員
鈴木 克典 山形大学, 医学部・附属病院, 助手
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | NF-kB / サイトカイン / 抗ウイルス効果 / CL-100 / iNOS / ゲルシフト / HB611 / B型肝炎ウイルス |
研究概要 |
B型肝炎ウイルスの増殖機構は、未だ明らかでない。私どもは、肝癌細胞Huh6にHBVをトランスフェクトしたHB611細胞を用い、B型肝炎ウイルス抑制因子の候補を調べた。IFN-α、IFN-γ、TNF-α、IL-1β、LPSは、HB611のCL100(酸素ストレスのマーカー)の発現を増強させた。またIFN-α、IFN-γ、TNF-α、IL-1β、LPSは、B型肝炎ウイルス増殖を抑制した。これらの事実から酸素ストレスに影響を受けやすい因子が抗ウイルス効果を示す可能性が示唆された。NF-kBは、酸素ストレスにより活性化される。IFN-α、IFN-γ、TNF-α、IL-1β、LPSは、NF-kB活性化を示した。またNF-kB活性化阻害剤TPCK、NACはIFN-α、IFN-γ、TNF-α、IL-1β、LPSによる抗ウイルス効果を抑制した。本研究において我々は、転写調節因子のNF-kBは、B型肝炎ウイルス増殖を抑制する因子である事を明らかにした。次に活性化されたNF-kBはどの様な機序で抗ウイルス効果を示すか調べた。その結果、新しい抗ウイルス性蛋白(iNOS)を介し抗ウイルス効果を示すと同時に、NF-kBとHBVの直接反応を介し抗ウイルス効果を示す可能性がある事を明らかに出来た。
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