研究課題/領域番号 |
08670551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
新澤 陽英 (新沢 陽英) 山形大学, 医学部, 助教授 (40113956)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 肝臓癌 / 超音波 / マイクロ波凝固療法 / 肝細胞癌 / マイクロ波凝固治療 / 腹腔鏡 |
研究概要 |
肝癌の治療を目的とした腹腔鏡下マイクロ波凝固療法に使用するマイクロ波電極針および超音波プローブの改良について検討した。従来から使用しているマイクロ波電極針の太さは直径1.6mmであるが、2.0mmのものを作成した。犬の肝臓を用いた実験での焼灼面積は1.6mmのものでは直径2cm円で描かれる範囲内であったが、2.0mmのものでは3cmに拡大した。また、犬を使って胆嚢や大血管、胃や膵臓、腎臓への隣接臓器に対する影響を検討した。その結果、大血管と胆嚢では電極と1cmの距離、胃や膵臓、腎臓の場合は1.5cmの距離があれば臓器障害は避けられることが示された。出血については特に問題は無かった。 現在使用中の穿刺針の先端部が見えにくいなど超音波プローブについては問題が多いものの、今回の研究期間内には超音波プローブの改良はできなかった。しかし、穿刺部先端をモニター上で明瞭に表示するためには、マイクロ波電極針の改良や外套針の改良を行い、超音波での穿刺針の把握が飛躍的に改善した。これは、電極針の先端から1cm、同じく外套針の先端から1cmの部分を鋸歯状とし、超音波の反射を良くしたことによった。今までは、電極針が4cmを越える深さでは、超音波プローブで捉えることは困難であったが、改良された電極針および外套針では6cmを越える深さでも捉えることが可能であった。 さらに、外套針に目盛りをつけ、外套針と電極針を一体として使用することにより電極針の穿刺の深さがモニターできるようにし、穿刺の安全性を高めた。
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