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原発性胆汁性肝硬変における好酸球増多の機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08670615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

山崎 潔  岩手医科大学, 医学部, 助手 (10230393)

研究分担者 増田 友之  岩手医科大学, 医学部, 助教授 (10199698)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード原発性胆汁性肝硬変 / 好酸球 / マスト細胞
研究概要

原発性胆汁性肝硬変(PBC)の病態を、好酸球、マスト細胞機能という新しい視点から検討した。
1)PBC患者の末梢血および肝組織における好酸球活性化の証明
flow cytometryを用いた精密好酸球数測定により、PBCでは、他の肝疾患に比し、有意に末梢血好酸球数が高値であることを明らかにした(Am Gastroenterol掲載)。また、好酸球顆粒蛋白に対するmonoclonal抗体を用いた免疫染色により、PBCの肝臓門脈域では有意に高度の好酸球浸潤がみられること、末梢血と門脈域の好酸球数は正相関することを示す一方(日本および米国肝臓病学会発表)、米国Mayo Clinic免疫学部門Gleich教授と共同研究により、PBCにおける血清好酸球顆粒蛋白濃度が、他の肝疾患に比し、有意に増加していることを明らかにした(日本および米国肝臓病学会発表)、以上から、好酸球は、PBCの末梢血ならびに肝臓局所において、単に数量的に増加しているのみでなく、機能的にも活性化状態にあることが明らかになった。
2)PBCにおける好酸球活性化因子の検討
Th2細胞からの中心的な向好酸球cytokineであるIL-5の血清濃度は、PBCで高値であった(発表予定)。また、マスト細胞顆粒蛋白であるtryptaseに対するmonoclonal抗体を用いた免疫染色を行い、PBC門脈域では有意に高度のマスト細胞浸潤がみられること、単位面積あたりの好酸球数とマスト細胞数には有意の正相関がみられることを明らかにした(日本および米国肝臓病学会発表)。以上から、PBCの好酸球増多には、Th2細胞、マスト細胞活性化が関与している可能性が示唆された。
3)ウルソデオキシコール酸(UDCA)による好酸球数減少機序の検討
PBCの治療薬として注目されているUDCA投与により、PBCの末梢血および肝臓局所の好酸球数が劇的に減少することを明らかにした(Am J Gastroenterol掲載)。現在、この好酸球数の減少が、血清IL-5濃度の減少と門脈域マスト細胞数の減少を伴っているものか否か検討中である。また、今後、UDCAが好酸球機能に直接及ぼす影響を検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Yamazaki: "Eosinopilia in primary biliary cirrnosis" Am J.Gastroenterol. 91・3. 516-522 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] A.Nakamura: "Increased most cell and eosinophit infiltration in the liver in primary biliary cirrnosis" Hepatology. 24. 166A (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 山崎潔: "原発性胆汁性肝硬変における好酸球増多の意義" 臨床消化器内科. 12、4(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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