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重症型アルコール性肝炎の発症におけるサイトカイン遺伝子多型の意義

研究課題

研究課題/領域番号 08670628
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

山内 眞義  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20138811)

研究分担者 水原 裕治  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20266688)
西川 文則  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20266662)
大畑 充  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50231204)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードアルコール性肝障害 / サイトカイン遺伝子 / TNF遺伝子多型 / IL-1 Receptor Antagonist / IL-1β遺伝子 / TNFα遺伝子多型 / IL-1 Recepter Antagonist / TNF-β
研究概要

重篤なアルコール性肝障害の発症の遺伝的背景として、サイトカイン遺伝子多型の意義を明らかにした。
(1)IL-1 receptor antagonist(IL-1 Ra)遺伝子多型:日本人におけるIL-1 Ra遺伝子多型の頻度は、A1/A1型が95.7%を占め既に報告されている欧米の54%と比較して有意に高率であった。アルコール性肝障害におけるA1/A1以外のhetero型は、線維化群10例(14.9%)、非線維化群1例(2.9%)と線維化群で高い傾向を認め、線維化群における積算飲酒量もhetero型が他群より有意に少なかった。(2)TNF遺伝子多型:TNFα遺伝子多型はプロモーター領域の変異多型(site-308,-238:両方G→A)をPCR-RFLP(制限酵素NcoI,MspI)にて、TNFβ遺伝子多型はイントロン1の多型部位をPCR-RFLP(NcoI)で同定し、各病型の頻度について比較検討した。日本人の大酒家および健常者例ではTNFα遺伝子多型は全く認められず、欧米の既報告と比べ著しい人種差が認められた。さらに各病型におけるTNFβ遺伝子多型の頻度(+/+,+/-,-/-)は、非線維化群(11.4%,51.4%,37.2%)、線維化群(9.0,58.2,32.8)、アルコール性肝炎(25.0,62.5,12.5)、健常者(19.6,45.6,34.8)であり各病型との関連は認められなかった。
(3)IL-1β遺伝子多型:Il-1β遺伝子多型は上流域-511部位およびExon5の変異多型をPCR-RFLP(AvaI,TaqI)にて各々遺伝子型を同定した。Exon5のIL-1β遺伝子多型については、(80.0%,20.0%,0.0%),(97.0,3.0,0.0),(83.3,16.7,0.0),(91.3,8.7,0.0)と既報告と比べ著しい人種差を認め、また-511部位の多型については(37.1,51.4,11.5),(28.4,59.7,11.9),(25.0,50.0,25.0),(30.4,47.8,21.8)であり、いずれも病型間での関連は認められなかった。以上の結果からTNFとIL-1遺伝子多型は、本邦における重篤なアルコール性肝障害の遺伝的risk factorとしては関与せず、IL-1Ra遺伝子多型が関与する可能性が考えられた。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 島田 青佳 他: "アルコール性肝炎における血清可溶型TNFリセプター濃度とICAM-1濃度の意義" アルコールと医学生物学. 6. 133-136 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山内 眞義 他: "肝疾患と血清可溶型Intercellular Adhesion Moletnle-I" 臨牀消化器内科. 11. 135-139 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山内 眞義 他: "アルコールと肝臓-生化学診断" 肝胆膵. 32. 705-713 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高松 正視 他: "アルコール性肝障害におけるIL-1 receptor antagurist遺伝子多型の意議" アルコールと医学生物学. 17. 100-103 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Takamatsu et al.: "Corvelation of a polymorghism in the interlenkin I receptor antagonist gene with hepatic fibrosis in Japanese alcoholics" Alcohol Clin.Exp.Res.(印刷中). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高松正視,他: "アルコール性肝障害におけるIL-receptor antagonist遺伝子多型の意義" アルコールと医学生物学. 17. 100-103 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] M.Takamatsu et al: "Correlation of a polymurphism in the,IL-1 Ra gene with hepatic fibrusis in Japanese aleoholics" Alcohol Clin Exp.Res. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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