研究課題/領域番号 |
08670637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 西南女学院大学 |
研究代表者 |
工藤 二郎 西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教授 (90148940)
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研究分担者 |
栗山 煕 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (40037495)
石橋 大海 九州大学, 医学部, 助教授 (80127969)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | サイモシンβ4 / 肝細胞癌 / 分化 / レチノイド / ブチル酸ナトリウム / アクチン / アクチン隔離蛋白 / ストレスファイバー |
研究概要 |
サイモシンβ4はアクチン隔離蛋白としての機能が見出されているが、我々は肝癌細胞の増殖や分化との関係における遺伝子発現の検討、アクチン・ファイバーの形態学的変化の観察、遺伝子発現の調節のための基礎実験を行った。その概要は次の通りである。 1)種々の肝臓癌細胞株の細胞増加相においてサイモシンβ4遺伝子の発現量に差があり、HLE,>Chang liver cell,>PLC/PRF/5,>HuH7,>HepG2の順に発現が多かった。 2)肝癌細胞回転に関係したサイモシンβ4遺伝子の発現については48時間の血清除去後、15%のFBSを加える系にて、PLC/PRF/5細胞、HuH7細胞両方で血清除去中は発現が低下し、15%のFBSを添加すると発現が増加し、これらの細胞では細胞回転に依存が見られた。 3)細胞分化時のサイモシンβ4遺伝子の発現については、PLC/PRF/5細胞に1μMのall-trans retinoic acidの添加で同遺伝子の発現は一過性に増加しその後減少した。1μMの9-cis retinoic acidの添加でも若干の発現増加の後減少がみられた。一方HuH7細胞では1μMのall-trans retinoic acid、1μMの9-cis retinoic acid、1mM sodium butyrate全てで発現の増加が見られた。またHepG2細胞では1mM sodium butyrateの添加でサイモシンβ4遺伝子の発現増加が見られた。以上の結果は他の臓器の悪性細胞での分化時の発現パターンと類似していた。 4)肝癌細胞株に1mM sodium butyrateを添加した状態でのアクチン・ストレスファイバーの形態学的変化を、phalloidin-FITCを用いた蛍光色素による染色で観察すると、対照と明かな変化が見られ、7日後には明瞭なストレスファイバーの形態が見られた。sodium butyrateは肝癌の分化促進因子として有望と予想される。 5)Trans-Port^<TM>を用いたoligodeoxynucleotidesの細胞導入実験、遺伝子導入のための基礎実験ではでは、細胞生存率の変化など解決すべき問題が多く限定的な結果であり、現在実験はなお進行中である。
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