研究課題/領域番号 |
08670679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大田 健 帝京大学, 医学部, 教授 (30160500)
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研究分担者 |
中島 幹夫 帝京大学, 医学部, 助手 (10256034)
中野 純一 帝京大学, 医学部, 講師 (20240707)
山田 和人 帝京大学, 医学部, 助手 (40240006)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 気道上皮細胞 / GM-CSF / 免疫グロブリン / マウス / 抗原感作 / 気道過敏性 / 抗GM-CSF抗体 / 気道過敏症 / 抗GM-CSF体 |
研究概要 |
気道上皮細胞の抗原刺激に対するサイトカイン産生を介した応答 気道上皮細胞の細胞株をすでに確立された方法で、無血清培地によりconfluentになるまで培養し、各種免疫グロブリン(分泌型IgA)を加え反応させた後、抗IgA抗体をもちいて架橋形成し48時間反応させた後、培養上清中を回収し GM-CSFを測定した。その結果sIgAと抗IgA抗体の組み合わせで、明らかなGM-CSFの産生を認めた。さらに、IgAと反応後FITC標識した抗IgA抗体を作用させ、フローサイトメトリーで解析した。その結果、s-IgAが細胞表面に結合していることが明らかになった。手術材料より得られた新鮮な気道上皮細胞についての検討でも同様の結果が得られた。このことから、気道上皮は細胞表面上にIgA受容体を保有し、さらに機能的にも架橋形成により細胞刺激作用を有することが明らかになった。 マウスの喘息反応において重要な役割を演じているサイトカインの同定 卵白アルブミン(OA)を抗原としてマウスを感作し、抗原の経気道曝露により、気道過敏性が亢進するかどうかをアセチルコリンの吸入により検討した。その結果、抗原(OA)感作により、気道過敏性の亢進が認められた。そこで、この気道過敏性の亢進に、GM-CSFが関与しているかどうかを中和抗体の投与により検討したところ、抗GM-CSF抗体の投与で気道過敏性の亢進が完全に抑制された。以上から、GM-CSFは、抗原感作による気道過敏性の発現においても、大気汚染物質のときと同様、重要な役割を演じていることが明らかとなった。
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