研究課題/領域番号 |
08670698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山田 正仁 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80191336)
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研究分担者 |
松下 正明 東京大学, 医学部, 教授 (70090404)
YAMADA Masahito Tokyo Medical and Dental University, Neurology, Research Associate (80191336)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 脳アミロイドアンギオパチー / 遺伝子多型 / アポリポ蛋白E / プレセニリン-1 / 免疫反応 / 血管炎 / 痴呆 / アルツハイマー病 / presenilin-1 / 脳血管炎 / アミロイド / 危険因子 / アポリポタンパクE / 免疫 / 高齢者 |
研究概要 |
1)脳アミロイドアンギオパチー(CAA)発症に関する遺伝子因子に関する研究: 孤発性アミロイドβ蛋白(Aβ)型CAAの遺伝子的危険因子を明らかにすることを目的に、CAAとアポリポ蛋白(APOE)遺伝子型、presenilin-1(PS-1)遺伝子型イントロン8の多型との関連を検索した。 APOE遺伝子型とCAAの程度の間に明らかな関連を認めず、本邦高齢者にみられるCAAについては、米国ではCAAのリスクとされるAPOE_ε4の影響は乏しいことが示された。 一方、PS-1遺伝子型の2/2遺伝子型を有する例では他の遺伝子型と比べてCAAの程度が有意に軽いことを見い出し、PS-1の2/2遺伝子が他はCAAのリスクが低いことに関連している可能性があることを初めて報告した。 2)CAA発症に関与する免疫系因子に関する研究: CAAに関連する免疫反応を明らかにすることを目的に、孤発性Aβ型CAA、脳血管炎に伴うAβ型CAA、アイスランドの遺伝性CAA(cystatinC型)を対象に、脳血管に浸潤する免疫系細胞の表面マーカーの解析を行った。その結果、CAAでは一般に単球・マクロファージ系細胞が増加し、さらに著名な肉芽腫性反応を起こす場合があることを示した。こうした免疫系細胞の制御がCAAに対する治療につながる可能性がある。 3)CAAに伴う痴呆に関する研究: 孤発性Aβ型CAAにみられる痴呆について解析し、高度の血管周囲性の斑状のAβ沈着を特徴とするアルツハイマー病の血管型亜型として位置づけられるケースがあることを報告した。
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