研究課題/領域番号 |
08670727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
松峯 宏人 順天堂大学, 医学部, 助手 (90255670)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ドーパミン細胞 / ARJP家系 / ARJP遺伝子 |
研究概要 |
黒質ドーパミン細胞が選択的に侵されることが証明されている遺伝性パーキンソン病(PD)の発症機序解明は孤発性PDの発症機序を解明する上で、重要な意味を持つ。常染色体劣性若年性パーキンソニズム(ARJP)は、本邦における遺伝性PDのなかで、最も多い疾患である。これまで、遺伝性PD遺伝子座同定は成功していなかったが、NIHのグループが優性遺伝性PDで10年以内に死にいたる予後の悪い、しかも痴呆を伴うPDの遺伝子座を同定したのと、同時に、我々も、慢性の経過をとり、MPTP摂取によるparkinsonismに見られるのと同様な、黒質ドーパミン細胞の選択的細胞変性死を特徴とするARJPの原因遺伝子座を同定した。新潟大学神経内科辻省次先生および広島大学保健学科山村安弘先生との共同のもとに、全国にまたがるARJP家系の解析により、ARJP遺伝子座をさらに狭めることとにも成功した。この領域に位置し、しかも転写されているいくつかの遺伝子領域を単離し、そのcDNA全長を含むクローンを得、これらが患者において、疾患特異的に変異しているかを検索中である。ARJP遺伝子が同定され、その機能の解析が進めば、弧発性PDの病因解明および治療の開発に新しい道を開くであろう。
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