研究課題/領域番号 |
08670769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安藤 克之 東京大学, 保健センター, 講師 (60184313)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 食塩高血圧 / 内皮依存性弛緩 / 細胞内pH / スーパーオキサイド / EDRF / Na^+ / H^+交換系 / 高血圧自然発症ラット / Dahe食塩感受性ラット |
研究概要 |
高血圧における食塩(Na)の役割については多方面から理論が構築され種々の因子が想定されているが、不明の点も少なくない。その一つにNa^+/H^+交換系の異常が提唱されている。ここで、われわれは細胞内アルカリ化が内皮依存性弛緩を減弱するという成績をすでに報告している。したがって、食塩感受性高血圧モデルにおけるNa^+/H^+交換系の亢進から、これまでに報告されている食塩感受性高血圧モデルにおける内皮依存性弛緩の減弱にはNa^+/H^+交換系の亢進による細胞内アルカリ化が重要である可能性が考えられる。そこで、6週齢の幼若高血圧自然発症ラット(SHR)とWistar-Kyotoラット(WKY)ならびに4週齢のDahl食塩感受性(S)と抵抗性(R)ラットに対して8%食塩食(正常食は0.66%食塩食)を4週間負荷し、胸部大動脈リング標本を作成し、ノルエピネフリン前収縮の後ACh弛緩実験を行った。その結果、食塩負荷幼若SHRならびにDahl SラットでACh弛緩の減弱を認めた。正常食あるいは対照ラットではNH_4Clによる細胞内アルカリ化はACh弛緩を減弱し、NH_4Cl添加後除去による細胞内酸性化はACh弛緩に影響なかったが、食塩負荷幼若SHRならびにDahl SラットではNH_4Clによる細胞内アルカリ化はACh弛緩に影響せず、NH_4Cl添加後除去による細胞内酸性化はACh弛緩を一部改善した。さらに、いずれの食塩高血圧モデルでもスーパーオキサイドデスムターゼ(SOD)は減弱したACh弛緩を一部改善し、その程度は細胞内酸性化と同程度であった。以上より、これまでに報告されている食塩感受性高血圧モデルにおける内皮依存性弛緩の減弱には細胞内アルカリ化が重要であり、これにはさらにスーパーオキサイドの関与が示唆された。
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