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クローン発現系を用いた心筋Caチャネルのα1受容体刺激による機能調節

研究課題

研究課題/領域番号 08670773
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

平野 裕司  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (00181181)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードCaチャネル / 交感神経の受容体 / BHK細胞 / 細胞内情報伝達 / パッチクランプ法
研究概要

心筋L型Caチャネルに対する交感神経α受容体の作用については一定の成績が無く不明な点が多い。こうした受容体を介した情報の伝達経路や調節機序はこれまでnative cellを用いて検討されてきたが、受容体のsubtypeの存在や情報のクロストークなどのため、他のシステムを含まない純粋な実験系が望まれていた。BHK細胞には固有の交感神経α,β受容体は存在せず、これに心筋由来のL型Caチャネルα1サブユニット、骨格筋由来のβとα2/δ,γ各サブユニットを組み込むとCaチャネルをstableに発現させることができる(BHKC12細胞)。このCaチャネルはPKAやPKCを活性化させる操作で修飾を受け、nativeのものに極めて近い電気生理学的特性を示す。そこで我々はBHKC12細胞に交感神経α1受容体を組み込み,α受容体刺激のCaチャネルへの作用を検討した。lipofection法を用い,α1受容体(bovineC型,Lefkowitz教授より供与)をBHKC12細胞にtransientに発現させると、β-galctosidaseを用いた間接評価では約50%の細胞でレセプターの発現が期待できた。このlipofectionを行ったBHKC12細胞を用い、phenylephrine投与による電流変化を検討した。nystatin法による全細胞電流記録で検討すると、7/13の例でCa電流が平均1.3倍に増加し、残りの6例は反応が見られなかった。またcell attach法による単一チャネル電流記録では14例のうち6例でのみチャネル開口確率が1.2-2.5倍に増加した。これらの増強はmethoxamineによってももたらされ、またprazosinはこの増大を抑制したことから、transfectionされたα1受容体を介した作用であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yuji Hirano: "Modulation by dihydropyridines and protein kinases of the recombinant cardiac L-type Ca channel with multiple unitary current amplitudes." Receptors and Channels. 4. 93-104 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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