研究課題/領域番号 |
08670794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川嶋 成乃亮 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (10177678)
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研究分担者 |
横山 光宏 神戸大学, 医学部, 教授 (40135794)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 低分子量G蛋白質 / Rho / c-fos / 心肥大 / 心筋細胞 |
研究概要 |
低分子量G蛋白質RhoAが心筋内細胞情報伝達機構、特に心筋細胞肥大形成に及ぼす役割を検討する目的にて以下の実験を行なった。いずれも、新生児ラット培養心筋細胞を用い、心筋細胞にRhoA、c-fos遺伝子、CAT遺伝子などのtransfectionを行なった。 1。Rhoがc-fos遺伝子発現に及ぼす影響:c-fos遺伝子のプロモーター領域をIuciferase遺伝子の上流にconstructしたc-fos Inciferase遺伝子を用いて検討を行なった。RhoAならびに特続活性型RhoAはc-fos Iuciferase発現をもたらし、またそれはRhoGDIによりRho活性を抑制することで抑制された。 2。エンドセリン(ET-1)、フェニレフリン(PE)刺激によるc-fos遺伝子発現におけるRhoの役割:Rhoを特異的にADPリボシル化し不活型にするC3にて、心筋細胞を前処理すると、ET-1、PE刺激によるc-fos Iuciferase遺伝子発現が抑制された。 3。c-fosプロモーター領域におけるRhoの作用部位:c-fosプロモーター領域においてenhancer elementであるSRE、CRE、TREのそれぞれの下流にCAT遺伝子をconstructし、RhoAがいずれのsiteを活性化するかを、CAT遺伝子産物の発現により判定した。その結果、RhoAはSRE-CAT、TRE-CATを活性化するが、CRE-CATは活性化しなかった。またSREのmutantを用いた検討にて、RhoAは、SRF bindingを介してSREを活性化することが明らかになった。 以上より、心肥大形成シグナルにおいては、c-fos遺伝子発現が重要な役割を果たしているが、RhoAは心肥大刺激であるET-1、PEのc-fos遺伝子発現に関与し、この機序としてSRE、TREを介していることが明かになった。
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