研究課題/領域番号 |
08670808
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
加藤 丈司 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20274780)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アドレノメデュリン / PAMP / IRMA / アミド化 / 降圧系 / 高血圧 / 心不全 / 腎不全 / 腎臓疾患 / 心臓疾患 |
研究概要 |
(1) 簡便なAM測定系の開発:AMの異なる部位を認識する複数のモノクローナル抗体を作成し、これらを組み合わせてAMのimmunoreactive radiometric assay(IRMA)の作成に成功した。現在、PAMPについても同様の手法を用いてIRMAの作成を試みている。また、ヒト血中にはアミド化されたAM(成熟型AM)とアミド化されていないAM(AM-グリシン)が存在することが明らかになり、AM-グリシンが血中で成熟型AMに変換されることが判明した。今回開発したAMのIRMAには、成熟型AMを認識する系と成熟型AMとAM-グリシンの双方を認識する系がある。さらに、成熟型AMとAM-グリシンの循環器・腎臓疾患における病態生理学的意義に関して以下のような事実が明らかになった。 (2) 循環器・腎臓疾患患者の血中AMおよびPAMP:高血圧、慢性心不全、慢性腎不全の患者の血中AMとPAMP濃度は、疾患の重症度に従って上昇していることを報告した。さらに、これらの疾患患者の血中では、成熟型AMとAM-グリシンがおよそ同じ割合で増加していることが判明した。現在、測定の対象となった患者の長期予後と血中AMやPAMP濃度の関係を検討すためのフォローアップを行っている。 (3) 健康診断受診者の血中AMおよびPAMPの測定:我々の研究講座では、地域住民の健康増進を目的とした健康診断を行っており、健診受診者の同意を得て血中AMおよびPAMP濃度を測定した。血中AMは、血圧、年齢と関連して上昇しており、正常血圧者では、血中AMが年齢とともに上昇していたが、高血圧者では、血中AMと年齢の間に明らかな関係は認められなかった。現在、高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患の発症とこれらのペプチド濃度との関係を検討するための追跡調査を行っている。
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