研究課題/領域番号 |
08670902
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
生田 孝一郎 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80159590)
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研究分担者 |
船曳 哲典 横浜市立大学, 医学部, 助手 (20264616)
佐々木 秀樹 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50106316)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | acute leukemia / PBSCT / PBSC / MRD / FgH / TCR / RT-PCR / chimeric RNA / 自家末梢血幹細胞移植 / 微少残存白血病 / 遺伝子再構成 / ALL / AML |
研究概要 |
TCCSGL95-14HEX protocolにて治療したALLの3例および共通protocol ANLL91にて治療したAML4例について採取した末梢血幹細胞(PBSC)中の微小残存白血病(MRD)および移植前後の患者骨髄中のMRDを測定し予後との関連を検討した。ALLの3例はT-ALLでTCRδおよびγの再構成バンドのPCR解析にて行った。AMLはt(8;21)が1例、t(15;17)が3例で、それぞれAML-1/MTG8およびPML/RARAの遺伝子再構成をRT-PCR法にて測定した。いずれの症例も化学療法にて形態学的には完全寛解となり染色体所見も正常核型となった。T-ALL例は寛解導入後骨髄およびPBSCからはTCRδおよびγとも再構成が認められなくなり、また移植後骨髄にも再構成は認めなかった。t(15;17)の染色体異常を認めたM3の3例は例はいずれも寛解導入直後の骨髄にはPML/RARAの遺伝子再構成を認めたが、強化療法1回終了後には認められなくなりPBSCにも再構成を認めず、移植を施行した1例においては移植前後の骨髄中の再構成も陰生であった。y(8;21))の染色体異常を認めたM2の1例では化学療法により形態学的および染色体所見では寛解状態であったが、骨髄中およびPBSC中のAML-1/MTG8再構成はいずれも陽性であった。AML-1/MTG8再構成は長期にわたり検出されるとの報告もあり、本例ではこの再構成陽性のPBSCを用いて自家末梢血幹細胞移植を施行した。移植後も形態学的には寛解であったがAML-1/MTG8再構成は陽性で移植後6ヶ月に形態学的にも再発を認めた。
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