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若年性糖尿病の病因におけるグルタミン酸脱炭酸酵素特異リンパ球の免疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08670906
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

川村 智行  大阪市立大学, 医学部, 助手 (60271186)

研究分担者 稲田 浩  大阪市立大学, 医学部, 助手 (00244640)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード1型糖尿病 / Tリンパ球 / グルタミン酸脱炭酸酵素 / サイトカイン / 1型ヘルパーT細胞 / I型糖尿病 / I型ヘルパーT細胞 / IDDM / リンパ球 / GAD / インスリン依存性糖尿病
研究概要

インスリン依存性糖尿病(IDDM)は自己免疫機序、特にTリンパ球を中心とした細胞性免疫により膵β細胞が破壊されるため発症すると考えられている。グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)を認識している抗体はIDDMの発症前より検出されることや、動物モデルであるNODマウスは新生児期にGADを投与し免疫学的寛容を誘導すると顕姓糖尿病やラ氏島炎を予防できることから、IDDMの発症機序におけるリンパ球の標的抗原としてのGADの重要性が注目されている。この研究では、IDDM患者のGADを抗原とした反応に注目した。
大阪市立大学小児科糖尿病外来通院中のIDDM患者の末梢血リンパ球を用いて、ラットインスリノーマ細胞抗原(RIN)、GAD、インスリンに対する増殖反応を検討した。発症早期のIDDM患者では、健常人に比し有意にGADに対する増殖反応が強かった。この反応は、発症年齢やGAD抗体とは関連を認めなかった。RINに対する反応もIDDM患者で強い傾向があったが、健常人と有意差はなかった。インスリンに対する反応は、lDDM患者、健常人共に認めなかった。GADへのリンパ球反応時γインターフェロンの分泌を認めたが、インターロイキン4の分泌は有意なものは認めなかった。また株化したGAD特異的リンパ球は、CD4^+リンパ球、CD8^+の両方を含むことがわかった。
以上よりIDDM患者の発症早期の末梢血中にはGAD特異的リンパ球が存在し、それらは細胞性免疫を促進するヘルパーTリンパ球であること、さらにCD4^+リンパ球、CD8^+の両方のTリンパ球を含んでいることがわかった。したがってGADに対する細胞免疫が亢進していること、GADがIDDMの発症機序における自己抗原としての重要であることが示唆された。この研究を進めることでGADに対する免疫耐性を誘導しIDDMの発症予防の可能性を検討することができる。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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