研究課題/領域番号 |
08670909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
中村 みちる (中村 みち子) 自治医科大学, 医学部, 助手 (00227943)
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研究分担者 |
松井 陽 筑波大学, 医学部, 教授 (00159146)
伊東 紘一 自治医科大学, 医学部, 教授 (60095007)
川井 夫規子 自治医科大学, 医学部, 講師 (30254931)
谷口 信行 自治医科大学, 医学部, 講師 (10245053)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 超音波 / 門脈 / 流量 / 小児 / カラードプラ / 速度プロファイル / 門脈血流 |
研究概要 |
従来の超音波による門脈血流量の測定は、平均流速の算出に実験で求めた係数を使用しておりまた血管径の誤差が大きく測定値を左右するという問題があった。超音波カラードプラ法による血管速度プロファイル表示血流量測定法(以下本法と略)は、これらの問題を解決し正確で簡便な測定が可能となると考えた。平成8年度は血流ファントム等を用いて実験的に本法の有用性を証明し、平成9年度は実際に小児門脈血流量を測定した。血流ファントムを用いた本法の精度は良好で、犬の大腿動脈を用いた電磁血流量計値との比較では相関係数0.996と良好な値を示した。正常小児100名について、パルスドプラ法にて門脈本幹血流パターンを、また本法により血流量を計測した結果、門脈血流パターンは大きく4つに分類され、呼吸、年齢により変化したが、本法による門脈流量は血流パターンや呼吸で大きな変動はなかった。従来の流量測定では、呼吸にともなった血管径の変動は考慮されておらず、また流速の変動が大きい場合平均流速の測定には注意が必要であった。本法では刻々の平均流速と血管径を用いて流量が計算されるため、より正確な測定が可能になったと考えられ、血流パターンが異なっても測定誤差に大きな差は生じなかった。
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