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尋常性乾癬における抗原特異的T細胞クロノタイプ解析

研究課題

研究課題/領域番号 08670988
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 皮膚科学
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

碇 優子  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70212727)

研究分担者 高濱 英人 (高浜 英人)  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (90267633)
溝口 昌子  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (30010250)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード尋常性乾癬 / T細胞 / T細胞レセプター / RT-PCR / SSCP法 / T細胞クローン / T細胞のクロナリティー / SSCP
研究概要

尋常性乾癬(psoriasis vulgaris以下PV)の皮疹は組織学的に表皮の変化に加え、真皮にT細胞を主体とする単核球湿潤がある。このT細胞湿潤は何らかの抗原に反応して増殖している可能性が考えられるが、推定の域を出たものはない。我々はRT-PCR/SSCP法を用いて、T細胞レセプターを解析することにより、患者皮膚に抗原特異的T細胞の集積がみられるか否かにつき検討した。〔方法〕治療前のPV患者5人を対象とし、病変部2ヶ所および健常部2ヶ所の皮膚生検を施行した。また同患者の抹消血を採取し定法により単核球を分離した。得られた皮膚組織と単核球からmRNAを抽出、cDNAに変換した後、ファミリー特異的Vβプライマーを用いたRT・PCR/SSCP法によりT細胞レセプターβ鎖のCDR3領域を解析、病変皮膚と抹消血のT細胞クロナリテイーにつき検討した。〔結果〕RT-PCRの結果、全てのVβにおいてPCR産物が検出されたことから、病変部のT細胞レセプターβ鎖について全てのVβファミリーを持つT細胞が集積していることがわかった。このPCR産物をSSCPにより検討すると、病変皮膚には各Vβにつき数本のバンドが認められ、T細胞が病変部にオリゴクロナールに集積していることが判明した。病変部の2ヶ所でそれぞれ認められたバンドのパターンに一致するものがあるかを比較すると、これらのバンドのうち2〜3本が2ヶ所の皮膚に共通して認められた。つまり、異なる2ヶ所の病変部に共通するT細胞クローンが存在するることがわかった。一方、抹消血の解析結果はほぼスメアパターンとなったが、わずかに認めるバンドもあった。こちらも皮膚と共通があるかどうかを検討中である。〔結果〕この結果は、PV患者の病変皮膚において、特異抗原により刺激された抗原特異的T細胞がオリゴクロナールに、かつ皮膚の異なる場所に共通性を持って、集積していることを示唆する。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tanaka Atsushi: "Clonotypic analysis of T cells infiltrating the skin of patients with atopic dermatitis Evidence for antigen-driven accumulation of T cells" Human Immunology. 48. 107-113 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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