研究課題/領域番号 |
08670995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
塚本 江利子 (1997) 北海道大学, 医学部, 講師 (40201636)
伊藤 和夫 (1996) 北海道大学, 医学部, 助教授 (40111166)
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研究分担者 |
塚本 江利子 北海道大学, 医学部, 助手 (40201636)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 腎機能 / 放射性医薬品 / 1回採血法 / ^<99m>Tc-MAG3 / ^<99m>Tc-DTPA / 体外計測法 |
研究概要 |
放射性医薬品を用いた簡便でかつ信頼性の高い腎機能解析法の開発を目的とした。 平成8年度は^<99m>Tc-MAG3の血漿クリアランス算出法として報告されている3つの一点採決法、Russell法、Bubeck法およびPiepsz法の相互関係について検討した。15歳以上の48例(平均年齢53歳)に関してはRussell法とBubeck法、15歳以下の9例(平均年齢5,8歳)に関してはPiepsz法とBubeck法について比較した。3つの方法は何れも極めて高い相関関係のあることが示された。しかし、Russell法およびPiepsz法はBubeck法よりもおよそ1.4倍程度血漿クリアランス値が高く算出された。3つの方法は相互に高い相関性があるが,1点採血法の基準的方法としては成人および小児に共通して適応できる点でBubeck法が好ましいように思われる. 平成9年度は^<99m>Tc-DTPAのクリアランス算出法として報告されている8つの1点採血法につき、多点採血法をreference methodとしてその妥当性を確認するとともにBubeck法による糸球体ろ過率の算出法を検討した。既成の1点採血法で求めたクリアランスはreference methodで求めたものとすべて相関係数0.95以上で相関し、標準推定誤差も10ml以下であった。Bubeck法でクリアランスを求める場合は、240分の血漿を用いた場合がreference methodと最もよく相関した。しかし、120分の血漿を用いても相関係数0.964、求めたクリアランスの標準推定誤差は9.4mlと日常臨床で使用可能と思われる結果を得た。この場合腎機能が低い症例で相関が悪い傾向があった。 以上より腎血漿流量ならびに糸球体ろ過率の両方につき1点採血法で精度高くクリアランスが核医学的に定量できることが確認された。
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