研究課題/領域番号 |
08671013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
山本 和高 福井医科大学, 医学部, 助教授 (50158268)
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研究分担者 |
定籐 規弘 (定藤 規弘) 福井医科大学, 高エネルギー医学研究センター, 講師 (00273003)
丸山 市郎 福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (90273028)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 三次元PET / F-18 FDG / 悪性腫瘍 / 二次元PET / 全身PETイメージング / F-18FDG |
研究概要 |
悪性腫瘍の全身的検索を目的として、F-18 fluoro-2-deoxyglucose(FDG)を用いる三次元ポジトロンエミッショントモグラフィ(PET)の基礎的、臨床的検討を行った。平成8年度の研究結果より、三次元PETの検査法は、FDGを111〜185MBq投与し、1回2分間のデータ収集をベッドを移動しながら7〜8回繰り返して頭部より大腿上部までを撮像するのが適当と考えられ、通常の二次元PETに比較するとFDGの投与量は1/2以下、検査時間も1/2程度に減少しても、同様の画質を得ることができた。この三次元PETを肺癌、前立腺癌、頭頚部腫瘍等の患者を対象として実施した。悪性腫瘍は異常集積として陽性描画され、全身的な転移病巣の評価を容易に行うことができた。三次元PET検査は非侵襲的であり、PET検査以前には指摘されていなかった病変が描出された症例もあり、悪性腫瘍に対する全身スクリーニング検査として極めて有用性が高いと考えられた。福井医科大学では、このFDGを用いる三次元PETを高度先進医療として、さらに多くの症例を対象として実施する予定である。ただし、正常の脳灰白質はFDGの取り込みが多いため、脳転移の検出にはMRIのほうが有効であった。基礎的検討では、視野外からの散乱線も考慮した補正を行うことにより、三次元PETでも局所の放射能を5%程度以下の誤差で定量的に評価することが可能になると考えられた。しかし、今回使用した装置ではtransmission scanの三次元収集ができないので臨床検討においては吸収補正は行えず、emission scanとtransmission scanを同時に三次元収集することができるpositron cameraの必要性がうかがわれた。
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