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電子スピン共鳴を用いた放射線肺障害の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08671020
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

伏木 雅人  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90228940)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードradical / ESR / radiation / lung / nomal tissue injusy / in vive
研究概要

放射線照射後マウス肺内におけるニトロキシドラジカル還元能の変化をL-バンド電子スピン共鳴(以下ESR)装置を用いて観測し,放射線肺傷害との関連性から検討を加えた.またラジカルスカベンジャーの還元能への影響についても検討した.ニトロキシドラジカルとしてはhydroxy-2,2,6,6-tetrametyl-piperidine-N-oxyl(以下hydroxy-TEMPO)を用いた.マウスを屠殺後,hydroxy-TEMPOを肺内に注入し,L-バンドESRを用いてスペクトルを経時的に観測した.観測は非照射群と2Gyまたは10Gyを胸郭のみに照射した群で経時・経日的に行った.またアスコルビン酸などのラジカルスカベンジャー投与群も照射直後に観測し,非投与照射群と比較した.マウス肺内におけるhydroxy-TEMPOの還元能は照射後一時的な低下の後いったん回復,10Gy照射群はその後再び徐々に低下し続けるが,2Gy照射群は同様に再び徐々に低下するも照射2週間後以降は再度回復傾向を示した.これらのことから以下1,2)が推測される.
1)照射直後にはマウス肺内に大量に生じたフリーラジカルの消去に還元系が消費されるため,外因性hydroxy-TEMPOの還元には照射後一時的な還元系が不十分な状態になる.
2)10Gy照射群では肺胞上皮細胞が照射にり不可逆な変性を来すが,2Gy照射群では肺胞上皮細胞の照射による障害が可逆的であったために還元系も最終的に回復した.
またラジカルスカベンジャー投与群に関しては,アスコルビン酸投与照射群に非投与照射群と比べ還元能低下の抑制が認められた.すなわち,アスコルビン酸が放射線肺障害の予防,軽減に役立つという可能性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 邵啓全、伏木雅人、糲英典、森田隆司: "放射線照射後のマウス肺内におけるニトロキシドラジカル還元の動態解析-L-バンドESRを用いて-" 滋賀医科大学雑誌. 12(予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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