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放射線間質性肺炎の予防に対する肝細胞増殖因子の投与効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671053
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関徳島大学 (1997-1998)
東海大学 (1996)

研究代表者

前澤 博  徳島大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00138653)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード肝細胞増殖因子 / 放射線障害 / 間質性肺炎 / HGF / 肺照射 / 全身照射 / 肺 / マウス / 肺臓炎 / 放射線
研究概要

マウス肺の放射線照射によって引き起こされる肺臓炎、間質性肺炎の予防に対して外因性肝細胞増殖因子(ヒト組換え型HGF)の投与効果があるかどうかを調べた。25および30Gy照射群(C57Bl/6Jマウス、麻酔下)では照射後1カ月以降有意な体重減少がみられた。30Gyの肺局所照射を受けたマウスに対して、HGF(1μg/マウス/日、照射後10日目から投与)の静注4日関連日投与は、被照射マウスの6ヶ月間死亡率を抑制する傾向を示した。しかし、肺臓の組織学的変化を指標にした場合には、肺肪構造の破壊や肺線維化の予防および改善について明確なHGFの投与効果を示すことができなかった。C3H/HeN(15Gy)では、HGF投与(6日間)の有無によらず、照射後240日間全てのマウスが生存した。麻酔下での照射が肺臓炎、間質性肺炎を抑制したためかもしれない。また、照射後10ヶ月での肺臓内コラーゲン量は0Gy,15Gy,30Gyおよび30Gy+HGFの4群間で有意差は無かった。HGFは早期肺臓炎の予防に効果があるのかもしれない。
マウス(ICR)の肺臓、肝臓および腎臓では、放射線の照射によって臓器内の内因性HGFタンパク質の増加が誘導されることが見いだされた。HGFタンパク量の照射後の経時的変化動態は、臓器の種類および線量に依存する。例えば、2Gy全身照射では肺臓でのみ72時間目にHGFタンパク量が増加した。一方、30Gy照射では肝臓と腎臓では12時間目に一過性にHGFタンパク量の増加を認め、48時間以降再度増加した。また、局所照射を受けた肺臓では、肺組織内のHGFタンパクと共に、c-met mRNA量が照射後一過性に増加することが示された。放射線障害が引き金になって、HGFタンパク量およびHGF受容体数が増加し、その結果、肺細胞の増殖および運動性等が促進される可能性を示唆する。放射線障害組織の修復にHGFが関与していることを想像させる。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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