研究課題/領域番号 |
08671068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
傳田 健三 北海道大学, 医学部, 講師 (10227548)
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研究分担者 |
小林 理子 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (90281823)
嶋中 昭二 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (00270786)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 児童期 / 青年期 / 非言語的治療 / 精神療法 / スクィグル法 / 相互法 / 芸術療法 / 児童青年期 |
研究概要 |
1.対象と方法 平成8年4月から平成10年3月までの2年間に北海道大学医学部附属病院精神科神経科を受診した児童青年期の8症例に非言語的治療の「相互法」を行い、その精神療法的意義について検討を行った。対象症例と用いられた技法は以下の通りである。(1)Anorexia Nervosa:11歳、女性、スクィグル法、(2)Anorexia Nervosa:11歳、女性、スクィグル法+相互物語構成法、(3)Anorexia Nervosa、強迫制障害:11歳、女性、相互なぐり描き法、(4)Bulimia Nervosa、行為障害:14歳、女性、相互コラージュ法、(5)Bulimia Nervosa、疼痛性障害:16歳、女性、スクィグル法、(6)強迫制障害:14歳、女性、相互なぐり描き法、(7)強迫神経症、行為障害:15歳、男性、スクィグル法、(8)Tourette's Disorder:9歳、男性、相互遊戯療法。 2.結果と考察 非言語的治療の「相互法」の精神療法的意義は以下のように考えられた。(1)治療関係を深め、良性の退行を促進する、(2)症状メッセージへ転換することができる、(3)治療者と患者の描画の内容が連動し、相互に影響を及ぼしあう、(4)治療者が自らの状態や治療関係の質を知ることを容易にする、(5)患者も自分自身に気づくきっかけとなる、(6)治療が進むにつれ、患者は次第に治療者の視点を取り入れるようになる、(7)自らの状態や治療関係の質を理解しようと努力する治療者の姿勢が、結果的に患者に取り入れられ、患者が自分の問題を認識したり客観的に自己を見つめることが可能となっていく。
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