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CYP2D6 geneの変異が抗うつ薬の薬物動態と臨床反応に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 08671070
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関弘前大学

研究代表者

大谷 浩一  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (00194192)

研究分担者 近藤 毅  弘前大学, 医学部, 助手 (40215455)
兼子 直  弘前大学, 医学部, 教授 (40106852)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードCYP2D6 / 遺伝型 / 代謝 / 酵素 / trzodone / mCPP / うつ病
研究概要

これまでに17例の大うつ病患者に対してtrazodone 150mgを就床時に3週間投与し、うつ病症状をMontgomery-Asberg Depression Rating Scaleで、副作用をUKU Side Effect Rating Scaleで評価した。同時に採血を行い、trazodoneとmCPPの血漿濃度を高速液体クロマトグラフィー法で測定し、CYP2D6遺伝型をpolymerase chain reaction法で決定した。さらに症例数を増やし、うつ病症状改善度、副作用発現とtrzodoneとmCPPの血漿濃度およびCYP2D6遺伝型との関係を検討する予定である。
上記の17例を含めて合計54例のtrazodone 150mgを服用中でうつ病患者でtrazodoneとmCPPの血漿濃度測定とCYP2D6遺伝型決定を行った。その結果、正常遺伝子のホモ接合体が17例、酵素活性低下を来すCYP2D6Chと正常遺伝子のヘテロ接合体が23例、活性欠損を来すCYP2D6と正常遺伝子のヘテロ接合体が4例、CYP2D6CHのホモ接合体がが6例、CYP2D6ChとCYP2D6のヘテロ接合体が3例、活性欠損を来すCYP2D6BとCYP2D6Chのヘテロ接合体が1例であった。Trazodoneの血漿濃度の平均(範囲)は630(251-1251)ng/mlであり、mCPPのそれは64(32-138)ng/mlであった。対象を変異遺伝子なし(17例)、変異遺伝子1つ(27例)、変異遺伝子2つ(10例)の3群に分け、trazodoneとmCPPの血漿濃度を比較した。その結果、いずれの薬物についても3群間で有意差は見られなかった。従って、trazodoneとmCPPの代謝にはCYP2D6以外の酸素も関与しているものと考えられる。現在、これらの結果を論文にまとめ投稿中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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