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月経関連睡眠障害の生理学的研究 -時間生物学的観点から-

研究課題

研究課題/領域番号 08671080
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関山梨医科大学

研究代表者

石束 嘉和  山梨医科大学, 医学部, 助教授 (00176207)

研究分担者 碓井 章 (碓氷 章)  山梨医科大学, 医学部, 助手 (40203517)
石束 嘉和  山梨医科大学, 医学部, 助教授 (00176207)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード月経周期 / 睡眠障害 / 過眠症 / 高照度光療法 / 仮眠 / 月経随伴睡眠障害 / 24時間深部体温 / 自覚的睡眠感 / 月経 / 生体リズム / 実態調査 / 性格テスト / 行動量測定
研究概要

月経時に出現する睡眠障害の詳細を調べた。平成8年度は主に実態調査を中心とした研究を行い、月経に関連して多くの女性が睡眠の変動を自覚していることが明らかになった。またその際に、月経に関連して、主に過眠症状が出現することが明らかになり、月経随伴睡眠障害は月経随伴「過眠」障害と言い得ることがわかった。平成9年度と10年度は、主にこの月経随伴「過眠」障害の対処法の検討を行った。この睡眠障害を呈するものは主に妊娠と関係する年齢層の女性であることから、催奇形性を懸念することが多い。そこで薬物療法以外の対処法の可能性について検討した。平成9年度は高照度光照射療法の有効性についての検討を行った。方法としては、日常的に月経時に眠気が増強する以外は問題のない成人女性を対象とし、高照度光を、就床前の2時間、あるいは起床後の1時間半に照射した。非月経時、月経時(光なし)、月経時(就床前の光)、月経時(起床後の光)の4つの時期で、諸検査の結果を比較した。測定したいずれの指標でも劇的な変化は見られなかったが、OSA睡眠調査票で途中覚醒を反映する因子が、非月経時に比較して月経(光なし)で悪化し、光照射で改善した。また、24時間中の睡眠時間が、非月経時に比較して月経(光なし)で延長し、光照射で非月経時のレベルに戻った。しかもその変化は夜間睡眠でではなく、昼間睡眠でのものだった。このようなことから、高照度光照射療法は、月経随伴睡眠障害の過眠症状に多少なりとも効果があると結論した。平成10年度は、同じく過眠症状に対する日中の仮眠の効果について検討した。方法は、先の高照度光と同様の被検者に、日中30分の仮眠をとらせた。非月経時、月経時(仮眠なし)、月経時(仮眠あり)の3つの時期で諸検査の結果を比較した。その結果、仮眠をとったあとの自覚的眠気尺度が仮眠をとらないときに比較して低下することがわかり、月経時の眠気に対しては積極的に仮眠をとることが推奨される。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 石束嘉和: "不眠症" 産婦人科の実際. 47(10). 1446-1457 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石束嘉和: "月経周期、更年期と睡眠" ブレインナーシング. 13(6). 44-49 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石束嘉和: "井上晶次郎監修、眠りのバイオロジー「われわれはなぜ眠るのか」" メディカ・サイエンス・インターナショナル、東京, 123 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ishizuka, Y.: "Insomnia." Sanfujinka no Jissai. 47 (10). 1446-1457 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ishizuka, Y.: "Menstrual cycle, Menopause and Sleep" Brain Nursing.13 (6). 44-49 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishizuka, Y.: Women and Sleep.Inoue, S.eds.Biology of Sleep. Why we Sleep? .Medical Science International, Tokyo, (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石束嘉和: "不眠症" 産婦人科の実際. 47(10). 1446-1457 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 石束嘉和: "月経周期、更年期と睡眠" ブレインナーシング. 13(6). 44-49 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 石束嘉和: "井上晶次郎監修、眠りのバイオロジー「われわれはなぜ眠るのか」" メディカ・サイエンス・インターナショナル、東京, 123 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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