研究課題/領域番号 |
08671083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
粥川 裕平 名古屋大学, 医学部, 助手 (20214570)
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研究分担者 |
岩田 仲生 名古屋大学, 医学部, 医員
中原 大一郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80128389)
太田 龍朗 名古屋大学, 医学部, 教授 (00109323)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | セロトニン2A受容体 / セロトニン2C受容体 / 遺伝子 / 精神分裂病 / 感情病 / アルツハイマー性痴呆 |
研究概要 |
健常者150名と精神疾患患者(精神分裂病患者54名、感情病患者32名、アルツハイマー性痴呆患者28名)から採血し、DNAを抽出した。精神疾患の病因候補遺伝子と考えうるセロトニン(5HT)2A,2C受容体構造遺伝子領域の多型性の有無を、健常者および精神疾患患者のDNAを鋳型としてPCRを行い、Single Strand Confomational Polymo rphism法を用いて検索した。その結果、5HT2A受容体遺伝子領域には102番目の塩基TがCに置換するが、アミノ酸置換はおこらない多型性のみが検出された。Caucasianで報告されているアミノ酸置換を引き起こす二つの多型性(447番目のAlaがValに置換、および452番目のHisがTyrに置換)は日本人の健常者および精神疾患患者では全く見られなかった。5HT2C受容体遺伝子領域には23番目のCysがSerに置換する多型性が検出された。これら5HT2A,2C受容体遺伝子領域に見られた多型性の出現頻度をPCR-RFLP法を用いて、全ての健常者および精神疾患患者において検討した。その結果、健常者における5HT2A受容体遺伝子の多型性の頻度は43.7%であった。一方、5HT2C受容体遺伝子の多型性の頻度は21.5%であった。両多型性の頻度は健常者群と各精神疾患患者群との間で有意な差は見られず、これらの多型性と精神分裂病、感情病、アルツハイマー性痴呆との関連は見出し得なかった。
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