研究課題/領域番号 |
08671127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
渡部 肇 (渡辺 肇) 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (00220947)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | サイトカイン / ACTH / リポポリサッカライド / プロスタグランジン / インドメサシン / CRH |
研究概要 |
1.Lipopolysaccharide(LPS)を抹消投与すると血中のサイトカインが増加するが、同処置は脳内のサイトカインの合成・分泌をも促進することが知られている。したがって、LPSによるcorticotropin-releasing hormone(CRH)-adrenocorticotropin(ACTH)系の活性化機構、特にそのtime domainから観た場合の抹消血中および脳内サイトカインの関与様式の詳細は明らかではなかった。したがって、本研究におけるひとつの目的として、本研究だいひょうしゃこのことを検討した。その結果、LPSの静脈内投与後のCRH-ACTH系の活性化に最も早期に関与するのは抹消血中のtumor necrosis factor(TNF)-αである可能性が高いことを示唆する成績を得た。 2.Interleukin(IL)-1βによるACTH分泌がindomethacinの前投与により抑制されることは、IL-1βによるACTH分泌にprostaglandinが促進的に関与することを示唆するものと考えられてきた。しかし、このindomethacinの作用機序については、一部の研究者により否定的な報告がなされていたので、このことを再検討した。その結果、indomethacinはやはりprostaglandinの合成抑制を介してIL-1βによるACTH分泌を抑制することを示唆する成績を得た。 3.LPSの静脈内あるいは脳室内投与後のACTH分泌に関わる脳内内因性IL-1の関与を、IL-1作用を阻害するIL-1 receptor antagonistを用いて検討した。その結果、LPSの脳室内投与によるACTH反応には脳内IL-1の関与が重要であること、またLPSの静脈内投与によるACTH反応への脳内IL-1の関与は少ないことを示唆する成績を得た。
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