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遺伝性セルロプラスミン欠損症の病因遺伝子異常解析

研究課題

研究課題/領域番号 08671132
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関山形大学

研究代表者

大門 眞  山形大学, 医学部, 助手 (20241698)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
キーワード遺伝性セルフプラスミン欠損症 / 遺伝子異常 / 糖尿病
研究概要

我々の経験した遺伝性セルロプラスミン(Cp)欠損症(HCD)患者家系において、その病因となっていると思われるセルロプラスミン遺伝子の異常を見つけた。
Cpは末梢白血球にほとんど発現していないので、染色体DNAを用いるしかない。しかし、Cpの遺伝子構造は部分的にしか報告されていなかったので、1)まず正常遺伝子構造をPCR-クローニング-直接塩基配列決定法により明らかにした。2)患者の染色体DNAを用い、上記の研究によって得られた遺伝子構造の情報を基に、PCR-direct sequencing methodにて遺伝子解析を行った。その結果:1)Cp遺伝子が19個のエクソンからなる約50kbの遺伝子であることを明らかにした。2)HCD患者において、Cp遺伝子のエクソン15に、G→Aの点変異があることを認めた。この変異によりTrpコドンが翻訳停止コドンに変わった(ナンセンス変異)。3)また、本患者遺家系内のヘテロ接合体症例の遺伝子診断をPCR法にて増幅したDNA断片の制限酵素による切断の有無を調べる方法(PCR-restriction analysis)を用いて成功裏に行えた。
HCDは糖尿病で発症し10-20年後に痴呆等の神経症状を呈する常染色体劣性遺伝疾患である。従って、糖尿病患者の中に本疾患がかくれている可能性があるので約600名の糖尿病患者のCp値を測定することにより本症のスクリーニングを試みたところ3名のCp低値の症例を認めた。上述の症例でみられたと同じ遺伝子異常をこの内の1例で確認できた。現在、残りの2家系、及び、さらに多くの糖尿病症例をスクリーニングすることにより得られると思われるより多くの家系の遺伝子異常の検索を行うために、全てのエクソンをPCR法で増幅し塩基配列を解析するシステムの作製中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Makoto Daimon,et al.: "Non-insulin dependent diabetes mellitus with a ceruloplasmin gene mutation" Diabetes Care. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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