研究課題/領域番号 |
08671138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 祐司 東京大学, 医学部・附属病院(分), 助手 (50221396)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 細胞内情報伝達 / cADPR(環状ADPリボース) / カルシウム振動 / カルモデュリン / リアノジン受容体 / ラットFRTC5細胞 / ラットFRTL5細胞 / ラットFRTL細胞 |
研究概要 |
研究代表者はsea urchin受精に必須の情報伝達経路であるCa^<2+>oscillationにcADPRを介するcalmodulin依存性CICR機構が関与している事を明らかにした。本研究では同様の機構が哺乳類ホルモン分泌細胞にも存在する事の証明、その詳細な分子機序・疾患発症との関連の解明を目的とした。 (1)Sea urchin eggを用いcADPR・calmod-ulin・Caの相互作用を詳細に検討し、Caのみの添加でCICRを惹起できる系を確立、仮説の強力な裏付けを得た。 (2)Sea urchin eggやラット細胞でのW7によるCa抑制を見た予備観察をもとに実験を進めたがW7以外のcalmod-ulin阻害剤(特異ペプチドなど)は哺乳類ホルモン分泌細胞Ca^<2+>シグナルを抑制しなかった。実験方法の問題の可能性もあるが、下記を併せ考えるとca-lmodulin-cADPR系は哺乳類ホルモン分泌細胞CICRでは作動しておらずW7作用の少なくとも一部は非特異作用だった可能性が高い。 (3)哺乳類細胞mic-rosomeには単独ではcADPR反応性はないがsea urchin egg抽出物添加で反応性を惹起しうる事を観察していた為その精製も試みた。ところがこの活性も実験を繰り返すうちに失われた。種の違いによる可能性も考え研究を開始したハーバード大学から最初と同種のsea urchinを入手、再構築を試みたが現時点では哺乳類細胞microsomeにcADPR反応性をもたらす分画はない。予備実験で活性化が見られた理由として抽出物中のmicrosome分画混入の可能性がある。 (4)哺乳類型cADPR反応性チャネルをヒト小脳由来cDNAライブラリからexpress-ion cloningの方法で得ることを目指し上記(2)(3)と平行して研究を開始したが発現系が失われ続行不可能に陥った。
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