研究課題/領域番号 |
08671175
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高須 信行 琉球大学, 医学部, 教授 (20020927)
|
研究分担者 |
浅輪 孝幸 琉球大学, 医学部, 助手 (80281228)
小宮 一郎 琉球大学, 医学部, 助教授 (50162061)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | バセドウ病 / 橋本病 / 甲状腺中毒症 / 甲状腺機能低下症 / TSH受容体抗体 / TRAb / TSAb / ATL / 甲状腺自己免疫疾患 / アポトーシス / 成人T細胞白血病 / HTLV-I carrier |
研究概要 |
バセドウ病と橋本病はよく見る疾患である。前者は甲状腺中毒症、後者は機能低下症の原因である。ともに自己免疫疾患であるが、その発症機構は不明である。バセドウ病、橋本病発症の分子機構を明らかにする。 バセドウ病。自己成分TSH受容体に反応するリンパ球が異常に増殖し(アポトーシスの異常)、TSH受容体に対する抗体(TRAb)ができる。これは甲状腺刺激抗体(TSAb)である。このTSAbが甲状腺を刺激し、甲状腺細胞増殖・分化の異常増大を引き起こし、バセドウ病の原因になる。277人の未治療バセドウ病患者と686人正常人でTSAb、TBIIを測定し、解析し、報告した(Takasu et al : J Endocrinol Invest 20 : 452-461,1997)。 橋本病:甲状腺細胞機能低下。甲状腺細胞に反応するリンパ球が異常に増殖し(アポトーシスの異常)、抗体ができる。この免疫異常が甲状腺細胞のDNA断片化(アポトーシス)を引き起こし、甲状腺機能を低下させ、甲状腺機能低下症になる。成人T細胞白血病ではリンパ球が異常に反応し、抗体ができる。この免疫異常が甲状腺機能を低下させることを明らかにした(Clin Endocrinol 45:461-466,1996)。またブロッキング抗体(TSBAb)による甲状腺機能低下症の発症機構を明らかにした(Clin Endocrinol 47:319-324,1997)。
|