研究課題/領域番号 |
08671177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
西沢 良記 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (00128745)
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研究分担者 |
塩井 淳 大阪市立大学, 医学部, 講師 (90260801)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 血管石灰化 / オステオポンチン / 血管平滑筋細胞 / 無機リン / リン輸送体 / 動脈硬化 / ナトリウム依存性リン輸送体 |
研究概要 |
オステオポンチン(OPN)の血管石灰化に対する作用をウシ血管平滑筋細胞(BVSMC)を用いたin vitroでの石灰化実験系において検討したところ、human recombinant OPNはBVSMCによる石灰化を用量依存的に促進した。したがって、非リン酸化型のOPNは血管石灰化を促進する可能性が示唆された。しかし、リン酸化型OPNは同じ実験系において石灰化を抑制することから、OPNのリン酸化の調節がOPNの血管石灰化に対する作用を規定していると考えられる。OPNはアルカリホスファターゼ(ALP)により脱リン酸化されることからALPがOPNの作用を調節している可能性が考えられる。 石灰化によるBVSMCにおけるOPNの発現調節機序について検討した。BVSMCの石灰化の誘導にβ-glycerophosphate(β-GP)が必要であり、BVSMCにおけるALP活性が必須であることから、ALPがβ-GPを分解し無機リンを遊離するものと考えられる。その結果培養液中の無機リン濃度が上昇し、石灰化が誘導される。そこで、OPNの遺伝子発現の誘導に細胞外リン濃度の上昇が関与しているかどうかについて検討した。BVSMCには細胞外リン濃度の感知機構としてナトリウム依存性リン輸送機構が存在することを証明した。次に、このリン輸送をphosphonoformic acid(PFA)およびArsenateで阻害したところ、細胞外リン濃度の上昇によるOPN遺伝子の誘導が完全に抑制された。したがって、無機リンによるOPN遺伝子の誘導にはBVSMCにおけるナトリウム依存性リン輸送が関与していることが明らかにされた。 最後に、血管石灰化促進作用を有する活性型ビタミンがBVSMCにおけるOPN遺伝子の発現を増加させた。したがって、活性型ビタミンDの石灰化促進作用の一部はOPNの発現を増加させることによる可能性が示唆された。
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