• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

エリスロポエチンによる増殖・分化誘導およびアポートシス抑制機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08671220
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

三浦 修  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10209710)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードエリスロポエチン / JAK2 / Stat5 / チロシンリン酸化
研究概要

造血細胞の増殖分化を調節するIL-3やエリスロポエチン(エポ)等の受容体はJAK2とSTAT5の活性化をもたらすことが明らかにされたが,その活性化の分子機構や増殖シグナル伝達における意義は不明であった.そこで私達は,エポ受容体とJAK2がどのような機構によりSTAT5を特異的に活性化するかを検討し,STAT5はエポ刺激によりチロシンリン酸化されたエポ受容体に一過性に結合することを見出した.この結合は,リン酸化チロシンと特異的な結合能を有するSTAT5のSH2領域と,エポ受容体の344番目等のチロシンとの間の特異的な結合によることが,種々のエポ受容体およびSTAT5の変異体を用いた培養細胞での発現実験やリコンビナント蛋白を用いた結合実験の結果明らかになった(Chin,H.et al.Blood 88:4415-4425,1996).さらに私達は,エポ刺激によりIL-3受容体のβ鎖がチロシンリン酸化を受けSTAT5と結合することや,STAT5の活性化に必要な694番目のチロシンを置換した変異体はIL-3受容体に持続的に結合し,IL-3によるSTAT5の活性化を阻害することを最近見出した(Chin,H.et al.Blood 印刷中).また,私達は,エポ受容体を含めたサイトカイン受容体からの増殖シグナル伝達におけるJAK2の意義を検討する目的で,上皮増殖因子(EGF)受容体の細胞外領域とJAK2チロシンキナーゼ領域との融合体を作成し造血細胞に発現させて検討を行い,JAK2には直接的にSTAT5の活性化と細胞増殖を誘導する能力があることを示し,サイトカイン受容体からのシグナル伝達におけるJAK2・STAT5経路活性化の意義を確定した(Nakamura,N.et al.J Biol Chem 271:19483-19488,1996).

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nakamura,N.: "An Epidermol Growth Factor Receptor/JAK2 Tyrosine Kinase Domain Chimera Induces Tyrosire Phosphorylation of Stat5 and Transduces a Growth Signal in Henetporehs Cells" Journal of Biological Chemistry. 271. 19483-19488 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Chia,H.: "Physical and Functional Interactions Between Stat5 and the Tyrosire-Phosphorylated Receptors for Guythroprieths and Interlechin-3" Blood. 88. 4415-4425 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Chia,H.: "Erythropoietin Induces Tyrosire Phosphorylation of the Interleukin-3 Receptor β Subunit (βIL3) and Reunitment of Stat5 to Possible Stat5 BIL3" Blood. 89(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三浦修: "エリスロポエチンレセプターからのシグナル伝達機構" 臨床免疫. 28. 228-233 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三浦修: "エリスロポエチンレセプターからのシグナル伝達機構" 臨床免疫. 28. 1417-1423 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi