研究課題/領域番号 |
08671244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山口 祐司 熊本大学, 医学部, 講師 (00220286)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 好酸球 / 分化決定 / 転写因子 / プロモーター / GATA-1 / GATA-2 / 分化 |
研究概要 |
好酸球の分化決定に関与する遺伝子を明かにする目的で、本研究を計画し以下の成果を得た。 (1)MBP遺伝子は32kb離れてエクソン1とエクソン9の5'上流域に各々P1及びP2の二つのプロモーター領域が存在するが、好酸球に特異的なプロモーターはP2であった。 (2)P2プロモーターの解析から、-117〜-67bpに促進的なシスエレメントが存在し、その中でGATA結合領域(-76〜-71bp)がMBP遺伝子発現に重要な領域であった。 (3)GATA結合領域(-76〜-71bp)には、GATA-1及びGATA-2が結合することがゲルシフトアッセイで明かになった。更に、この領域に対する結合親和性はGATA-1の方がGATA-2に比して高かった。機能的にはGATA-1がMBPプロモーター活性を促進的に増強させ、一方、GATA-2はMBPプロモーター活性に対して競合的に抑制した。 (4)正常ヒト骨髄細胞をIL-5存在下で培養し好酸球へ分化する系において、GATA-1mRNA発現の増加が認められた。GATA-2mRNAは好酸球分化において、構成的に発現していた。 以上の結果から、好酸球分化に関与する転写因子の一つはGATA-1であることが明かになった。
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