研究課題/領域番号 |
08671280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 亨 福井医科大学, 医学部, 助教授 (00206484)
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研究分担者 |
下条 文武 福井医科大学, 医学部, 教授 (20126410)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | IgA nephropathy / Haemophilus parainfluenzae / outer membrane / tonsil / mucosal immunity / lymphocyte function / out membrane / onsil |
研究概要 |
本研究では、IgA腎症の発症の原因として、Haemophilus parainfluenzae (HP)の菌体外膜成分に対する本症患者の扁桃組織中リンパ球のHP外膜抗原に対する免疫応答を解明することを目的として研究を遂行し、以下に示す新たな知見を得た。1.IgA腎症患者(A群)および他の糸球体疾患患者(B群)の扁桃組織リンパ球を、HP菌体外膜抗原にて刺激し、^3H-サイミジンの取り込みの測定を行った結果、両群間においてNet cpm値に有意な差は認められなかった。2.A群およびB群の扁桃組織リンパ球を、HP菌体外膜抗原にて刺激し、^3H-サイミジンの取り込みの測定を行った結果、A群における刺激指数SI〔Stimulation Index:刺激時のリンパ球活性(cpm)/非刺激時のリンパ球活性(cpm)〕は、B群における刺激指数に比して、有意に高値を示した。3.A群およびB群の扁桃組織中リンパ球を、HP菌体外膜抗原にて刺激し、培養上清中のIgA型抗HP抗体価をELISAにて測定した結果、両群間に有意差は認められなかった。4.A群およびB群の扁桃組織中リンパ球を、HP菌体外膜抗原にて刺激し、培養上清中のIgA型抗HP抗体価をELISAにて測定した結果、A群における刺激指数〔刺激時のIgA型抗HP抗体価 /非刺激時のIgA型抗HP抗体価〕は、B群における刺激指数に比して有意に高値を示した。5.唾液中IgA型抗HP抗体価/唾液中IgA濃度の値は、A群およびB群において、有意差は認められなかった。6.唾液中IgA型HP抗体価 /唾液中アルブミン濃度の値は、A群ではB群に比して有意に高値を示した。以上より、IgA腎症患者においては、扁桃組織中リンパ球のHP菌体外膜抗原に対する免疫応答が亢進しており、IgA腎症の発症機序において、HP菌体外膜抗原が扁桃を中心とした局所免疫機構にとり重要な役割を果している、との結論を得た。
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